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クレセントアイズの取り組む「SDGs」にある未来
2022.05.19
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昨今、街中の至る所で目にする「SDGs(エスディージーズ)」というワード。クレセントアイズでも企業として取り組んでいるが、一般的には「果たしていったいどのようなものなのだろう?」と思う人も多いのではないだろうか。世の中的に、個人はもちろん、様々な企業でSDGsの推奨と取り組みを行なっているが、実態はどのようなものなのだろうか。そもそも、SDGsとはどのようなものなのだろうか・・・
SDGs(Sustainable Development Goals)とは
SDGsとは、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)という意味である。2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標なのです。SDGsは17のゴールと169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓うものです。SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても国をあげて積極的に取り組んでいる。
SDGsは産業革命以降急激に活発化した人間活動により、経済・社会の基盤である地球の持続可能性が危ぶまれていることに端を発します。
1972年、マサチューセッツ工科大学のメドウズらにより発表された「成長の限界」は、地球資源をふんだんに使いながら拡大してきた世界経済の成長は、このまま続くと100年以内に限界を迎える、という衝撃的な提言でした。その後、1987年に「環境と開発に関する世界委員会(ブルントラント委員会)」による報告書で「持続可能な開発」の概念が提唱されたことが、SDGsの根底にあります。それからしばらくの期間を経て、2000年に開催された国連ミレニアム・サミットにて、SDGsの前身となる「ミレニアム開発目標(MDGs)」が採択されました。
MDGsは2015年を目標年として、極度の貧困や飢餓の撲滅など、8つのゴールを設け、加盟各国がその達成に向け努力することとされました。そして目標年が近づいた2012年、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで「持続可能な開発会議」にて発表された成果文書「我々が望む未来(The Future We Want)」で環境・経済・社会の3つを統合したSDGsを採択すること、さらに SDGsをMDGsの後継として統合することが決定され、2015年9月の国連サミットでSDGsが採択されました。
日本では、2016年5月に内閣総理大臣を本部長・全国務大臣を構成員としたSDGs推進本部を設置、省庁横断的に、SDGsに取り組むことにしました。また、「SDGsアクションプラン」の策定や、「ジャパンSDGsアワード」を主催するなど国をあげてSDGsを推進しています。
外務省が公募した第1回「ジャパンSDGsアワード」では、株式会社伊藤園、サラヤ株式会社、住友化学株式会社がSDGs推進副本部長賞を受賞しました。また、企業に大きな影響を与えたのが日本経済団体連合会(経団連)の「企業行動憲章」の改定です。憲章にはSDGsが盛り込まれ、これからの社会に向けた提言である「Society 5.0-ともに創造する未来-」では度々SDGsの文字が登場しています。
クレセントアイズの取り組むSDGs
クレセントアイズでも積極的にSDGsに取り組んでおり、スケールは違えど様々な規模で17目標のそれぞれに向き合っている。どんなことの実現を目指しているのか。どんなことに取り組んでいるのか。マネージャーの渡邊にインタビューを行った。
- 話題の一つともなっているSDGsですが、クレセントアイズでは実際にどのようなことを取り組んでいるのですか?
現在、弊社の運営するhilal ay(ヒララ)の店舗で積極的に取り組んでいます。取り扱い商品にSDGsを意図して作られた製品を増やしています。
- どうして店舗で販売する商品にSDGsを意図した製品の取り扱いを始めたんですか?
まず一つに、私たちは意識しているというのはもちろんなんですが、消費者(=お客様)がSDGsを意識している方が増えたというのも大きいかもしれないです。今取り扱っている商品ですと、「貧困を無くす」という目標に該当するフェアトレードを行なっているメーカーさんの歯ブラシを取り扱っています。他にも同様の取り組みを行なっているメーカーさんのチョコレートも取り扱っています。歯ブラシは廃材となる竹を使用していたり、植林を行い、その樹木を利用して作られていたりグリーンエコロジーなアイテムになっています。
- 実際、SDGsに取り組むということは社外に発信することが世の中的に重要視されているような気がするのですが、それ以上に社内での理解や認知を広めていくことが大切なのかなと思っているのですが。
確かにおっしゃる通りで、販売に携わるスタッフや、商品の販売に関わるメンバーに周知させることが何よりも重要だと思います。そもそも、取り組む企業側が本質を理解した上で取り組まなくては意味のないと思っています。それがなくては、お客様に商品を届ける上でパフォーマンスのようなものになってしまいますので。
- 世の中の意識変化は感じたりしますか?
店頭にいらっしゃるお客様がSDGsについて説明すると、熱心に話を聞いてくださったり、興味関心を向けてくれたりと今までとは違う印象はあります。
- 会社としての取り組みとして、どのようなことが具体的な目標としてありますか。
やはり「認知」「周知」が現段階での最大限の目標ではあります。それは、社内での認識や知識の充実が絶対に必要で、それがベースにある上でお客様やクライアント様へ広がりをみせていきたいと思っております。正直、3年前に提言されたもので認知度が高いかと言われたら、そこまで高いものではないなと感じています。だからこそ、今真摯に取り組まなくてはいけないなと思います。
皆さんにとってSDGsとはどんな存在でしょうか。
きっと、「どこかで耳にしたり、目にする、よくあるキーワード」という印象の人も多いのではないでしょうか。世界規模で取り組もうと世界が歩みを共にする活動でもあるSDGs。その一歩は一人一人、ひいては一企業が、そして一国が。小さな心がけと、小さな決断が世界を一つの方向に進めていくのかもしれません。
クレセントアイズでは、小さなことかもしれませんが私たちにできることを着実に取り組んで参りたいと思っています。