専門衣料品店として店舗展開をするinfirmiere(アンファミエ)では、白衣やナースシューズなどの商品を販売している。確かに、その職種の人にとっては非常に便利で欠かせない存在だろう。ふと、自身が看護師や介護士になった時に仕事道具をどこで調達すれば良いか困ることは容易に想像できる。アンファミエはそんな人達に向けた”ショップ”なのだ。

 

そんなアンファミエとクレセントアイズが取り組みを始めたのは7年前の2015年のことだった。当時、銀座3丁目のアンファミエ銀座店(松屋の裏あたり)のスタッフの手配や求人の相談を受けていたことがきっかけだった。しかし、当時の担当は「依頼をいただいたものの、どんな店舗で、どんなルーティーン、どんな能力がスタッフとして必要なのか全くイメージが湧かなかったです。笑」と振り返る。

そんなキッカケを始まりに、今では7店舗の店舗運営を任されているまでに、互いの信頼関係を深めることができている。これは、単に弊社(クレセントアイズ)の店舗運営スキルが理由なだけではく、「アンファミエ」というビジネスの在り方と魅力が存在を大きくしている。

 

現在、ネット通販も含め業界最大級という売上規模を誇っている。

 

専門店だからこその魅力。専門品の需要と供給

あらためて、看護師・介護士専門店「アンファミエ」の店舗運営について考えてみた。

店内の商品は様々な看護用品が展開されている。例えば、ナース服やナースシューズなどの専門衣料品はもちろん、ボールペンに聴診器、時計に体温計、一般的な文房具も取り揃えている。7年前の当時から1店舗の月売上が1,000万円を超えることもある中、店舗のスタッフは派遣とアルバイトに任せきりという状態が続いていた。また、労働環境においては販売スタッフが足りておらず週休2日の定休日があるというほどだった。

 

当時を振り返り、クレセントアイズ社長の村田が「月売上1,000万円をよくそんな体制の中やっていたよね。逆に考えれば、体制を整えてしっかりと仕組みづくりをすれば、もっと売上を伸ばすことができるチャンスなんじゃないかなって。正直、数年前からアパレル業界の不況が囁かれている中で、決して完璧に整備されているとは言えない状況で、なんてポテンシャルを秘めたブランドとショップなんだ!と驚きました。」と話す。実際に店舗運営を担当するようになり、銀座店が西銀座デパートに移転してから、当初の約1.5倍程の売上を超えようかという大盛況ぶりを見せた。

 

決して単価が高いわけではないが、確実なニーズに対して、的確に商品を供給する。それが”ハマった”ということなのだろう。これは、今のアパレル販売の現場では絶対に感じることのできないビジネスの温度感なのではないだろうか。

 

 

業界のトップリーダー的な存在

アンファミエの店舗運営を始めてから数ヶ月経った頃に、前アンファミエ社長の生川氏にアンファミエのビジネスについて話を聞いたことがあった。

「圧倒的な品揃えとオリジナル・ブランド商品の提案、価格訴求で看護師通販市場の約50%を占有して業界のトップリーダー的存在というのが現状です。しかし、そのような現状の中、限られたマーケット(看護師専門衣料品)の中で今後どのように成長していくのか、成長性という部分に課題を感じています。さらに事業を拡大させるために、現状のカタログとWEB通販に加え、店舗を全国に展開し、オムニチャネル化を推進したいと思っております。医療業界だけでなく、美容やエステ、歯科、介護等などの新たなマーケットを開拓したいですね。」

実際に、アンファミエは業界のトップを今もなお走り続けている。そして、このコロナ禍でファッション業界全体の衣料品業界が大打撃を受ける中でも、着実に歩みを進めている。

 

アンファミエで働く人のリアルな声

専門店ということもあり、いくら販売経験者と言えど多少なりとも構えてしまうこともあるだろう。販売スタッフとして働き始めた者の中には「最初は、ナース服を着ての販売に少し抵抗がありましたし、看護介護の知識もまるでないので、お客様と関わりをもつ販売だからこそ不安でいっぱいでした。」という声もある。しかし、順応すれば問題なく業務に取り組むことができたと話す。

 

一番苦労することは何ですか?という問いに対し、「専門性が高く、専門用語も多い。全く業界のことが分からないところからスタートするので最初のうちは勉強が必要でした」と答えるスタッフが多かった。しかし、専門性が高いからこそお客様のニーズにしっかりと応えられた時の達成感と充実感はアパレル販売の時とは比べ物にならないと話すスタッフもいた。明確な要望が多いからこそ、的確かつなるべく多くの要望にスタッフとして、お店として、ブランドとして応えていけるかが非常に重要になってくるのではないだろうか。

一方で商品と特異性が面白いという声もあった。「想像していた以上にカラフルな商品が多いです!その理由に、働いてる看護師・介護士のお客様自身が、職場で楽しんでもらえるようカラーバリエーションを展開しているそうなんです。同じ商品でもカラーバリエーションも多く、それらを売る私たちも”どんな色が人気なんだろう”と想像しながら販売をしていると楽しくなっちゃうんですよね。笑」と楽しげに話すスタッフも。

 

我々が想像する以上に、専門店だからといって”かしこまった”イメージではなく、活気と陽気さに溢れた現場なのかもしれない。

 

 

今も業界No.1の存在であるアンファミエ。その販売の現場は、多くのニーズに溢れ、ファッション業界の時世も相まった鬱々とした雰囲気とは違った活気のあるお店が存在している。

「まだまだお客様に満足してもらえる”品揃え” “品質” “サービス”など発展途上の段階だと考えている。」と前アンファミエ社長の生川氏が語っている通り、まだまだこれからが楽しみな存在なのではないだろうか。

 

クレセントアイズではそんなアンファミエで一緒に働くメンバーを随時募集しています。