暗い闇を歩くファッション業界で今求められる人になる。

2021.05.11

2020年から始まった、新型コロナウイルスの影響は今もまだ社会へ強く影響を与えている。つい先日も東京都を中心に三度目となる緊急事態宣言が発令され、飲食店や大型商業施設を中心に休業を余儀なくされている。百貨店や駅ビルなどを主戦場としていたアパレル業界は引き続き苦戦を強いられている状況に変わりはない。昨年から引き続き売上は大きな減少トレンドに変化はない。

 

昨年から続く、新型コロナウイルスの影響で「販売員」の求人数は大幅に減少した。アパレル業界の経済ダメージは想像以上のものだ。

そんな中、アパレル業界ではどのような人材が求められるのだろうか。

 

2021年のファッション経済は回復傾向に

2020年の緊急事態宣言前後は、アパレルの売上や業績の落ち込みに伴い求人数は大きく減少し、中には人員削減を行ったブランドやメーカーもあったほどだ。2021年に入り、景気も含め、徐々に回復傾向にある。特に本部職(ECサイト関連の役割)の求人数は増加傾向にあり、さらに求職者からも人気の高い求人となっている。店舗への来店が難しくなり、ECサイトの販売強化、自社サイトに注力している企業が増えていることが理由にある。特に大手企業においても、ショッピングモールに数多くの店舗を構えていたブランドはコロナウイルスの影響で商業施設自体が休館をしていたため、影響を大きく受けた。しかし、コロナ禍の中でも積極的に採用活動を続けているブランドは、コロナの影響を受けていたとしても企業としての成長と安定性があることが考えられる。

 

販売員として求めれるスキル

このような状況の中でも必要とされる販売員のスキルの一つが「影響力」だろう。ブランドやショップの持つ力を一つを発信できるツールとしてSNSやインターネットがある。個人での発信力があるにこしたことはないが、何よりもそれらのツールを使うことができるというスキルが求められる。現在、ファッション業界において最も影響力のあると言われているSNS「instagram」に、個人のコーディネート写真をアップしたり、おしゃれな写真をアップするなど、「工夫して用いる」ということも大きな強みとなるだろう。

 

また、SNS以外にも多くの顧客様を持っている販売員も求められるだろう。多くのお客様との接点、コミュニケーションが今まで以上に必要な今だからこそ重宝されるのは間違いない。

 

ブランドテイスト別の求められる人材

ラグジュアリー

現在は、店長やマネージャーなどの求人を募集しているところが多い傾向だ。以前は、意欲や相性次第で内定が出ていたと言われているが、募集条件同等もしくは、それ以上のスキルがないと採用してもらうのは難しいのが現状だ。培ってきた経験を生かすことのできる人材が求められていると言えるだろう。

 

セレクト

本部業務のできる人材(デザイナー、パタンナー、生産管理、MDなど)の求人を再開している企業が多くみられる。このことから分かるように、ラグジュアリー系のブランドと同様に経験やスキルのある人材が求められていると言えるだろう。セレクトショップで働きたい、大手ブランドへのステップアップと考えている方は、一度店舗に足を運んでセレクト商品とオリジナル商品の比率や展開数を確認してみるのをお勧めしたい。

 

雑貨・小物

家にいる時間が長くなり、快適に過ごせるアイテムを購入した方も多いのではないだろうか。外出自粛もあり、外に出かける機会が減った今、「洋服」を楽しむことよりも「家で過ごす時間」を楽しむ方が増えた。そのため、雑貨などのライフスタイルの商品を中心に生活雑貨と呼ばれるアイテムが売上を伸ばしている。今までの経験を生かして、より多くのお客様を相手に、お客様の生活に寄り添った提案ができる人材が求められているのではないだろうか。

 

日本のアパレルは、まだ店舗で購入する割合が多く、ECの売上はまだ発展途上と言えるのが現状だ。しかし、ECサイトを利用した売上額は確実に増加傾向にある。そのため、WEBサイトの運営や技術を持つ人材が求められていると思いがちだが、実際には接客力のある現場経験のある人材が求められている。重複するようだが、多くの企業が求めているのは、SNSを活用しアパレル店員自らがPR活動を行えるマーケティング力のある人材と言える。培った販売スキルに加えて、SNS上のマーケティングスキルを身に着けておくことで今まで以上に活躍できるフィールドを広げることができるだろう。また、ECサイトの売上が伸びている中で「店頭でどう活躍するのか」「店舗の販売員の価値とはなにか」を伝えられる人材は企業から高い評価を得るはずだろう。

 

新型コロナウイルスの影響により、アパレル業界は未曾有の事態に巻き込まれている。おそらくファッション史の一部になるとも思われる。そんな渦中の中でも必要とされるべき存在があるのだ。まだまだファッションの力を信じてみたい。

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