年末から年明けにかけて、クリスマスや年末・年始のセールなどでお忙しい日々を過ごしていた方々も多いと思います。そして特にクリスマスから年始にかけては海外のホリデーシーズンと重なるため、海外からのお客様も多かったのではないでしょうか。

 

実際に2018年は、海外から日本を訪れた方が初めて3,000万人を超え、過去最高を記録したとのデータがあります。そして2020年には東京オリンピックを控え、今後より一層海外のお客様が増えることが予想されますね。

 

海外と日本では接客の雰囲気がまるで異なります。今回は特に接客挨拶に注目して、海外と日本の接客の違いについて紹介したいと思います♪

 

日本の接客挨拶

【いらっしゃいませ。】

日本のもっとも一般的な接客挨拶と言っても過言ではない言葉ですね。正確な言葉の意味としては、来店して頂いたことへの歓迎の気持ちを含んだ挨拶です。「いらっしゃいませ」と言うことによって、自然と会話を続けるきっかけにもなりますし、心のこもった挨拶はお客様にとっても気持ちが良いものですよね。

 

【ありがとうございます(ありがとうございました)。】

こちらも良く使われる接客用語の一つですね。「ありがとうございます(ありがとうございました)」も感謝を伝える言葉ですが、より直接的にお客様へ感謝を伝えることができる言葉です。日本では主にご購入が終わったお客様や、店舗を出られるお客様にに対し、丁寧に言われることが多いです。最後までお客様へ感謝を伝えることで、再来店を促す効果も期待されているようです。

 

【またお越しください。】

こちらは退店の際に使われる接客挨拶ですね。店舗によっては、わざわざ外まで来て挨拶をしてくれるお店もあります。お客様に対する敬いの気持ちと、へりくだった再来店を促す様子から、日本人らしい丁寧さが伝わってくるような一言です。そして実はあまり海外ではこの挨拶に該当する言葉はあまり聞くことがありません。

海外の接客挨拶

次に海外の接客挨拶について、英語圏で良く使われる表現をご紹介致します

 

【Hi, how are you doing?】

直訳すると、「やあ、お元気ですか?」というような意味ですが、英語では軽い挨拶で使われることが多く、ここでは「いらっしゃいませ」に近い表現です。入店し販売員の方と目が合うと、必ずと言っても良いほどこのように声をかけられます。単に「Hi!」とだけ声をかけらることも多くあります。入店する店舗によっては多少雰囲気は異なりますが、非常にフランクな印象を持つ言葉です。また日本の場合、販売員から挨拶をされても返す必要は必ずしもありませんが、海外では挨拶を返さないのは「その人を無視していることと同じ」と考えている方が多いので、海外でこのように挨拶をされた時は、何かしら反応を返した方が良いでしょう。

 

【Thank you.】
こちらは説明不要かもしれませんが、日本語の「ありがとう」に当たる言葉です。一般的には会計を済ませた後レシートを渡す際に言うことが多いです。こちらも日本語と比較すると、ライトな雰囲気で伝えられることが多い印象です。

 

【Have a good day.】
こちらも退店時や会計終了時に伝えられることが多いです。意味はそのまま「良い一日を」。こちらも日本のように丁寧に、というよりは、さらっと言われることが多いです。店舗の外まで来て伝えてくれるケースは本当に稀です(笑)

 

【If you need different size, please let me know. 】

「もし異なるサイズが必要であれば、声をかけて下さい。」という意味です。商品を選んでいる時にこのように言われることが多いです。こちらはあくまで一例なので細かい部分は変化しますが、サイズやカラーなど「何かあれば気軽に聞いてね」というニュアンスの接客用語は頻繁に使われています。そして実際に声をかけるとサイズやカラーの在庫をチェックしてくれますが、その後はあまりしつこくセールスしてこないお店が多いです。

 

なぜ日本と海外の接客挨拶は違うのか?

良く使う接客用語をまとめましたが、海外は日本に比べてライトな言い回しが多いです。その理由としては、お客様と販売員は対等な関係と考えられていることが挙げられます。日本の場合「お客様は神様」という言葉があるように、常にへりくだって接している傾向があります。もちろんどちらが良いとは一概には言えませんが、「お客様は神様」精神は良くも悪くもお客様との距離を作ってしまいます。海外のようにフランクに接されると、「友達」のような感覚さえも生まれそうですね。

 

お客様との距離感が遠いな・・・と感じている方は、思い切って海外流の接客文化を取り入れてみてはいかがでしょうか?