全世界に暗い影を落とした新型コロナウイルスは、ファッション業界のみならず、様々な業界に経済的なダメージを与えている。しかし、皮肉にもこれを機にファッション業界は新たな局面に突入することとなった。コロナが本格化する前に開催された2020秋冬のファッションウィークではあったが、各ブランドともパンデミック前にも関わらず新たな試みをしていた。ニューヨーク、ロンドン、ミラノでは「ジョルジオ アルマーニ」が無観客ショーを実施するなどしていたが、3月頭にパリコレクションが終了すると欧米各国でロックダウンが施行された。

 

そんな中、展開された2020年冬のアイテムはどんなトレンドを作り出したのだろうか。この冬のトレンドファッションを紹介したいと思います。

 

80’sルック

ファッションが最も華やかで楽しかった時代にインスパイアされたアイテムが目立った。特に80年代を彷彿させるルックが多く、シークイン、メタリック、レザー、デフォルメしたショルダーシルエットなどがトレンドに。ジャケットはダブル仕立てがトレンドとなるでしょう。ワイドベルトでウエストマークするルックも多くみられた。

 

 

 

ブラックコーデ

華やかな色合いが取り上げられがちですが、今シーズンは”オールブラック”にも注目した。女性の纏うブラックは格好良さを感じたり、クールでスマートな印象をも与えてくれる。タイトなシルエットではなく、ルーズフィットなスタイルが今だ。

 

 

セットアップ

クラシック回帰ブームの波に乗って、引き続きセットアップがトレンドアイテムにランクイン。 主流はジャケット+パンツの組み合わせだが、新顔としてはクロップト丈のバミューダパンツやひざ下丈のスカートとのコーディネートも今らしい。スーツ=堅い真面目な服という概念を覆す、より自由な解釈でモードに昇華したセットアップにぜひトライしたい。

 

 

 

レトロチェック

昨今の秋冬シーズンになると必ずランクインするのが”チェック”だ。素材感とも共感できるカラーリングがよりいっそう人気を博しそうだ。タータンやガンクラブチェック、グレンチェックなど王道ブリティッシュチェック柄を、カラーやチェックのサイズ違いでレイヤードするスタイリングが今シーズンは人気に。英国トラッドから’80sパンクまで、スタイルはさまざま。アウターで大胆に取り入れるのもおすすめだ。

 

 

 

レザーコート

メンズライクなシルエットが特徴のレザーコートが今シーズンは席巻。アウターからシャツやドレス、ボトムスまで、とにかくレザーアイテムが目白押しだ。さまざまなテイストやカラーで提案されたなかでも、今シーズン真っ先に取り入れたいのが”コート”だ。

 

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか。変わりゆく世界情勢の中でクリエティブな心を決して失うことのないファッション業界。暗いムードの漂う世界の中でファッションを思い切り楽しんでみてはいかがでしょうか。