鬱々とした天気が続いていた梅雨も終わりが見え始め、本格的な夏が訪れようとしている。そんな中、新型コロナウイルス が拡大をみせ、世界中で猛威を奮っている。太陽の日差しとは裏腹に、人々の生活に影を落とし、自由を脅かされ、生活は制限され自由に過ごしていた日々を懐かしくも思うほどだ。
しかし、クリエイティブな人の発想や創造性は失われなく活発だ。
2020年秋シーズンのトレンドメンズファッションをお届けしたい。
メリハリが重要な「ボリューム」スタイル
2020AWのコレクションでよく見られたスタイリングとして、アウターにボリューム感をもたせつつ、パンツはスリムなものを使う「ボリュームのコントラスト」が色濃く打ち出されていた。個性を重視した2020AWコレクションらしく、遊び心のあるシルエットを演出。見る人によっては違和感を感じるシルエットとなるが、「エゴ」を前面的に押し出したこのようなスタイルが今後のトレンドになる可能性は高い。
派手やかさで魅せるゴージャスさとエレガントさ
どこか一時代のセレブリティーのような雰囲気をまとったゴージャスなスタイルが、2020AWコレクションが目立った。バブル期の「名声」や「富」というものを表現したかのようなコーディネート、アイテムが今後流行の中心となりそうだ。コレクションでは、デイリーファッションとして着るにはデザイン性が強いものが多い印象だ。
ヴィンテージをバックボーンにしたユーティリティさ
昨今、古着・ヴィンテージ界隈で話題の中心にいたのが、ユーティリティベスト(フィッシングベスト)だ。2020年秋冬は、釣りやアウトドアイメージよりも、ミリタリーやハンティング的な実用性のあるベストがトレンドインしそうだ。
トラッド感が香るチェック柄はマストチェック
2017-2018年シーズンにトレンドとなった柄で、2019年には落ち着きを見せたが、2020年の秋冬コレクションでは再び人気に柄となった。ガンクラブチェックを筆頭に、チェックのピッチが小さいものが今季のトレンドになることが予想されている。
エレガントさやクラシカルを追随するセットアップ
セットアップのアイテムは2020AWコレクションでほとんどのブランドが取り入れたアイテムだ。柄や装飾のあるアウター、小物を引き立てるため、デザインやカラーが控えめなものが多いというもが今季のトレンドセットアップの特徴で、コーディネートのメインとなるアイテムとして流行するというよりは、コーディネートになくてはならない存在のアイテムとファッション界での存在感は大きくなりそうだ。