アパレル業界に長く勤めていても、時々知らない言葉や用語に出会うことがありますよね。それも専門性の高い業界ならではなのかもしれません!

ショップスタッフにはショップスタッフにしか分からない用語、製造側には製造側にしか分からない用語、マネージメントにはマネージメントにしか分からない用語・・・

 

今回はアイテムの細部に関する用語をご紹介します。

これを覚えて、ぜひ接客に織り交ぜてみてください!

 

用語その1 オープンカラー


 
オープンカラーとは開き衿、開襟のことで、男女とも開襟シャツとして普及しています。オープンカラーは、シャツの形としては新しいもので、ワイシャツの上ボタンを一つはずして、涼しくカジュアルに着ることが流行したことにより誕生しました。そのスタイルを、シャツの構造に取り入れ、はじめから衿を開いて着るシャツが誕生しました。その後、夏の胸元の暑さから逃れるため、とくに男性のあいだで人気が高まりました。その後、脱ぎ着のしやすさやボトムスとのあわせやすさから、女性にも普及しました。

 

用語その2 ギャザー


 
ギャザーとは、布の一端のみを縫い縮めたひだ状のことを指します。ギャザーは、単に布を縫い縮めているだけなので、折り皺が途中で消えます。タックやプリーツはひとつひとつの折れ線がしっかり鋭角になっているのに比べ、ギャザーはヒダの幅や山が小さく、無作為で、ふんわりとやわらかな表情が出ます。ギャザーを寄せることを、ギャザリング、ギャザー・インなどといいます。現代では、ゆったり感と若々しさをアピールしたアイテムに用いられることが多いです。

 

用語その3 スタンドカラー


 
「立ち衿」の総称で、衿の外へ折れないで首に沿って立った衿型をいいます。正式な英語ではスタンダップ・カラーとかスタンディング・カラーといい、スタンド・カラーというのは日本的な呼び方です。日本学生服に見る「詰め衿」もこの一種で、これは衿もとが詰まっていることからつけられた名称です。

 

用語その4 ドルマンスリーブ


 
ドルマン・スリーブとは、ほとんど身頃と一体になったような袖のこで、袖付けが広いのが特徴です。ドルマン・スリーブは、袖付けが肩からウエストラインに届くほど広く、手首に向かってだんだん細くなってます。

もともとはトルコで着られた形で、着脱の容易性と腕の運動量をあげて機敏性を満たす実用的な目的があり「ドーラーマン(まつわりつく大きい袖)」と言われていました。

 

用語その5 ドレープ


 
ドレープとは、布をたらしたときに出る、ゆるやかなヒダ、またはたるみのことで、エレガントな印象を与えるテクニックです。ドレープは、布で覆う、飾るといた意味があります。立体裁断のこともいいます。

 

用語その6 プリーツ


 
衣服に運動量をつけるたり、立体感を出すために付けられるひだ状の折り目のことです。ドレープやギャザーと違い、一般に折り山はきっちりとたたまれたものが多く、しっかりとしていて堅い感じがあります。プリーツの幅や素材により、柔らかく華やかな表現もできるのが良いところです。

 

用語その7 ラグランスリーブ


 
衿ぐりから脇の下に斜めに切り替え線を入れ、肩と袖をひと続きに袖布を縫い付けた袖のことを指します。現在はコート、ジャンパーなどにも広く用いられています。胴体部分と袖部分の色が異なるのが一般的です。

 

用語その8 ショールカラー


 
「糸瓜(へちま)カラー」また「糸瓜衿(へちまえり)」ともよばれる衿で、後ろから返り止まりまで刻みがなく、ちょうどショール(肩掛け)を掛けた時のように肩から打ち合わせまでなだらかな線が続いた衿型です。タキシード(夜間の礼装として用いる男性のフォーマル・ウエア)やドレッシング・ガウン(部屋の中でくつろぐ時に着用するラウンジ・ウエア)によく用いられるデザインとして知られていますが、衿幅や長さもさまざまなものがあります。

 

用語その9 パイピング


 
布でくるんで始末する方法のことです。玉縁(たまぶち)ということもあります。もともとは実用的な縫製技術でしたが、現在では色や素材にもこだわり、ポケット口や衿口、裾などにアクセントとして用いることが増えました。

 

用語その10 レースアップ


 
レースアップは、紐を編み上げて、締める役目を果たしたり、たんに装飾として配したり、幅広く取り入れられています。たとえば、レースアップ・ブーツがそれにあり、ライダースブーツと類似しているものの紐使いの装飾がメインであります。

昔はレースアップ・スカートはウエスト部分をコルセット状に編み上げて締めるものに使用していました。

最近は、トップスの胸元にも大胆なレースアップがデザインされ、チラ見せのテクニックにも一役買っています。ほかに袖部分、背中部分などに配し、キャミソールやチューブトップスとの組み合わせで楽しむ女性が多いです。

 

あなたはいくつの用語を知っていましたか?

一見、どこかで聞いた事で知っているようで、詳しく知らない用語が多いですよね。今回紹介した用語を覚えて明日からの接客に役立ててみてください!きっと、今日よりもっとファッションが好きになるはずです♪