目まぐるしくトレンドが変化するファッション業界の今。数年前に大流行したファッションは、今では過去の産物となっているのではないだろうか。昨今、トレンドの中心にいる90’sに代表されるオールドファッション”や”ヴィンテージルック”。そんなスタイルを楽しんでる人も多いのではないでしょうか。
長年、世界的に有名なスーパーブランドが人気のブランドランキングの上位に位置し、トレンドの中心となっていた。そのトレンドの最前線に今、変化が起きている。
今回はファッション好きの方々に送る、ファッション情報とこの冬おさえておきたいブランドをご紹介します。
注目のファッションブランドベスト10
ロンドンを拠点とするファッションメディアThe Business of Fashion(BoF)が、現在(2017年)最も熱いファッションブランドのランキングを先日発表した。
そのランキングは以下の通りだ。
1位 Balenciaga(バレンシアガ)
2位 Gucci(グッチ)
3位 Off-white(オフホワイト)
4位 Vetements(ヴェトモン)
5位 GIVENCHY(ジバンシィ)
6位 Valentino(ヴァレンティノ)
7位 Saint Laurent (サンローラン)
8位 Stone Island(ストーンアイランド)
9位 Moncler(モンクレール)
10位 Raf Simons(ラフ・シモンズ)
※BoF発表
10位にはメンズアイテムを中心に展開するRaf Simons(ラフ・シモンズ)がランクイン。1995年にベルギー人デザイナーであるRaf Simons氏が設立したブランドで、adidas(アディダス)とコラボレーションしたスニーカーが話題となった。
9位にはダウンジャケットの代名詞となっているMoncler(モンクレール)が入った。8位にはStone Island(ストーンアイランド)が入った。ミリタリーウェアの機能性や素材に注目し、それを用いたジャケットを展開したことをキッカケに、人気に火が付いた。前回の41位から大きく順位をあげた理由のに人気ストリートブランドSupreme(シュプリーム)とのコラボを発表したことがある。また、NIKE(ナイキ)とのコラボがうけ、ラッパーやDJを中心としたセレブ愛用のブランドとなっている。
7位のSaint Laurent (サンローラン)は日本でも言わずと知れた人気を手に入れている。スーパーブランドとストリートブランドをミックスさせたスタイルが、世界中で注目されている。
6位には印象的なバッグやシューズを展開するValentino(ヴァレンティノ)がランクイン。5位にGIVENCHY(ジバンシィ)が入った。独創的なプリントデザインや素材使いをしたアイテムが世界中で話題となった。
注目したいのが4位と3位のブランドだ。人気ブランドの中心にいたスーパーブランドの牙城を崩したのが、この2つのストリートブランドだ。
4位にランクインしたVetements(ヴェトモン)はフランス発のブランドで、デザイナーのデムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)は「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」や「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」などのメゾンブランドのデザイナーを経て、ブランドを設立した。瞬く間にファッション最前線へ登りつめたのだ。昨今のビックサイズを中心としたスタイルのトレンドを築きあげた。
3位にはOff-white(オフホワイト)が入った。前回の34位から急激に順位をあげたブランドだ。2014年アメリカで始まったストリート系のブランドで、デザイナーのヴァージル・アブロー氏は、超人気HIPHOPアーティストのKanye West(カニエ・ウェスト)のクリエイティブディレクターを勤めていたことで知られている。爆発的人気のadidas”yeezy boost”もKanye Westとのコラボレートで生まれた。
2位には前回1位だったGucci(グッチ)が入り、1位は前回3位からトップに輝いたBalenciaga(バレンシアガ)となった。Balenciaga(バレンシアガ)は4位Vetements(ヴェトモン)のデザイナーであったデムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)氏をアーティスティックディレクターに招聘し、話題を巻き起こしている。
著名人も愛用するストリートラグジュアリーブランド『Off-white』
新トレンド『ストリートラグジュアリー』をテーマに、20世紀のモダニズム建築家ミース・ファン・デル・ローエの作品からインスピレーションを得た力強いグラフィックデザインをシグネチャーに、バリエーション豊富なコレクション展開。
それに加え、MADE IN ITALYの高品質なストリートアイテムを提供している。現在世界各国で限定された店舗のみで販売されており、どのアイテムも入手困難となる超稀少なコレクションブランドとなっている。
現在ではJustin Bieber(ジャスティン・ビーバー)などの著名人が愛用している。
source / pintarest
アイコンとなっているのが、斜めのストライプを大きくなるプリントした、パーカーやTシャツといったカジュアルアイテムだ。
今シーズンはNIKEとコラボしたスニーカーを発表し、こちらも入手困難なアイテムとなっている。
2018年注目のブランGIVENCHY(ジバンシィ)
英国人デザイナーのクレア・ワイト・ケラー氏は、今年の3月に6年間在籍したクロエを離れてジバンシィの新アーティスティックディレクターに就任した。2018年シーズンが公式デビューとなるが、数カ月間の間にポートレートやスティーブン・マイゼルによるショートフィルムなどを次々に発表し、本格的な始動へと期待を持たせた。クロエ時代の空と太陽を思わせるデザインと比べて、よりダークでセクシーな美的要素を追求しようとしているのは明らかだ。シャープに仕立て上げられた彼女のコレクションは、見るものを虜にすることは確実だ。
トレンドの変化がめまぐるしいファッション業界に、「ストリート」という新たな風が吹きこんだ。間違いなく今後のファッション業界のファーストワードになってくるだろう。
今後も目が離せない。