近年、インバウンド需要の増加に伴い、店舗で外国人のお客様と接する機会が確実に増えています。観光客の方々はもちろん、日本に滞在している留学生やビジネスパーソンも含めて、日々多様な国籍のお客様が来店されるようになりました。そんな中で販売員に求められるスキルのひとつが「英語での接客対応」です。

「英語が苦手だから無理…」と感じる方も少なくないでしょう。しかし実際には、難しい文法や長いスピーチのような会話はほとんど必要ありません。よく使う定番フレーズをいくつか覚えておくだけで、十分に英語で接客対応ができるのです。

この記事では、販売員が現場ですぐに使える便利な英語フレーズを10個厳選し、その使い方やアレンジの仕方を解説します。接客シーンをイメージしながら身につけていけば、きっと自信を持って英語対応できるようになるでしょう!

 

Hello. How can I help you?

こんにちは。何かお探しですか?

 

接客の基本は挨拶から始まります。このフレーズは、店内でお客様に声をかけるときに最適です。

“Can I help you?” だけでも十分ですが、“How can I help you?” と聞くことで、より丁寧な印象を与えられます。

 

使う場面:入店したお客様に声をかけるとき

例:“Good afternoon. Can I help you find something?”
(こんにちは。何かお探しですか?)

 

“Please take your time.”

ごゆっくりご覧ください。

 

日本の接客でもよく使う「ごゆっくりどうぞ」という表現。英語でも同じように使えます。お客様にプレッシャーを与えず、自由に商品を見てもらいたいときに便利です。

 

使う場面:商品を見ているお客様に声をかけたあと

例:“Please feel free to look around.”
(どうぞご自由にご覧ください。)

 

“We have this in different sizes/colors.”

こちらは別のサイズ/色もございます。

 

サイズや色違いを探しているお客様に案内するときの定番フレーズです。特にアパレルや雑貨店では使用頻度が高いでしょう。

 

使う場面:商品のバリエーションを紹介するとき

例:“This comes in small, medium, and large.”
(こちらはS、M、Lサイズがございます。)

“We also have it in blue.”
(青もございます。)

 

“Would you like to try it on?”

ご試着なさいますか?

 

アパレルショップでは必須のフレーズです。試着室に案内したり、お客様の購入意欲を引き出すきっかけにもなります。

 

使う場面:洋服や靴を手に取ったお客様に声をかけるとき

例:“You can try it on if you like.”
(よろしければご試着いただけます。)

 

 “It looks good on you.”

お似合いですよ。

 

シンプルながら、お客様に喜ばれる一言です。無理に褒めるのではなく、自然に笑顔で伝えることで信頼感につながります。

 

使う場面:お客様が試着したあと

例:“That color really suits you.”
(その色はとてもお似合いです。)

 

“This is very popular.”

こちらはとても人気の商品です。

 

「人気商品」という情報は、外国人のお客様にとって購買の決め手になりやすいもの。シンプルで説得力のあるフレーズです。

 

使う場面:おすすめ商品を紹介するとき

例:“This is one of our best sellers.”
(こちらは当店の売れ筋商品です。)

 

“Would you like me to gift-wrap it?”

ギフトラッピングいたしましょうか?

 

観光客の方はお土産として商品を購入するケースが多く、ラッピングは喜ばれるサービスのひとつです。

 

使う場面:レジでお客様に確認するとき

例:“Do you need this gift-wrapped?”
(ラッピングはご希望ですか?)

 

 “Would you like a bag?”

袋にお入れしますか?

 

海外では袋が有料であることも多いため、このフレーズを知っておくと便利です。日本のレジ袋有料化とも相性がよく、自然に確認できます。

 

使う場面:会計時

例:“Do you need a shopping bag?”
(ショッピングバッグは必要ですか?)

 

 

 “The total is ___ yen.”

お会計は〇〇円です。

 

金額を伝えるときの基本フレーズです。金額部分を数字に置き換えて伝えれば、あとは電卓やレジの表示を見せるだけでも十分伝わります。

 

使う場面:会計時

例:“That will be ___ yen, please.”
(〇〇円になります。)

 

 “Thank you. Have a nice day.”

ありがとうございました。よい一日を。

 

最後の挨拶も大切です。シンプルですが、笑顔と一緒に伝えることで好印象を残せます。

 

使う場面:会計後、退店時

例:“Thank you for coming.”
(ご来店ありがとうございました。)

 

フレーズを覚えて自信を持って接客しよう

販売員が覚えておきたい英語フレーズを10個紹介しました。これらはすべて短く、シンプルで、すぐに使えるものばかりです。英語に苦手意識があっても、まずは「よく使うひとこと」を覚えることから始めてみましょう。

また、英語対応で大切なのは「完璧な文法」ではなく「伝えようとする気持ち」と「笑顔」です。相手も日本で買い物を楽しんでいる観光客ですから、多少の間違いは気にしません。むしろ、簡単でも一生懸命に伝えようとする姿勢が安心感や信頼につながります。

今回紹介したフレーズをベースに少しずつレパートリーを増やしていけば、英語での接客対応は必ずスムーズになります。「これだけでも英語対応ができちゃう!」という気持ちを持って、ぜひ現場で実践してみてください。