クレセントアイズのコラムとして、「販売員とは」といったような大きなワードをテーマとした記事はたくさん紹介してきました。販売員に向いている人はどんな人であるか、販売員の資質として必要なものはなにか、販売員のキャリアについて、などなど。

 

今回はクレセントアイズで実際に販売員として働くスタッフのリアルな仕事模様について紹介したいと思います。

販売員と一括りにするのは簡単だが、実際には販売をする現場は多種多様であり、特にクレセントアイズ内ではシューズや雑貨を取り扱うこともあれば、翌日からラグジュアリーファッションの担当となる日がくる。はたまた、販売員だった者が、ある日から店長になり自店の切り盛りから部下の育成を行わなくてはならないということもよくあるのです。

 

今回はクレセントアイズが運営するhilal ay(ヒララ)トリエ京王調布店にて店長を務める押田にインタビューを行いました。

 

思い描いていた販売員のスタートではなかったが、販売員としての魅力に気づきました

- 簡単で良いのでクレセントアイズでの社歴について教えてください。

昨年(2023年)の2月にhilal ay池袋店に配属になり、それがhilal ay(以後ヒララ)での初配属となりました。トリエ調布店は今年(2024年)の4月からです。店長になったきっかけとしては、もともと店長やSV(スーパーバイザー)になりたいと思っている中で、調布店がオープンするとの流れからスタッフ教育や店舗の立ち上げ準備をしていたこともあり店長になることとなりました。

 

- 販売歴は長かったんでしょうか。

ファッションの専門学校を卒業後、スタイリストを目指していたこともあり、スタイリストアシスタントとして約1年半ほど勤めておりました。その後に、クレセントアイズに入社するのですが、スタイリストアシストをやめた時に”やはりファッションに関わる仕事がしたい”と思いクレセントアイズの求人を見て応募しました。入社後はアキレスソルボ(シューズ)の店舗で販売員を約2年間くらいしておりました。

「アパレル販売員」としてはヒララが初めてくらいの感じですかね。アキレスは什器や商品の展開方法などが決まっているので、店舗のレイアウトを考えたり商品の量を考えたりという点で初めてという感覚でした。ですので、販売の仕事がとても長いかと言われるとそうではないのかもしれません。

 

- ファッションが好きな人という印象があるのですが、セレクトショップなどとは違い、ある意味”自由度”の低い限られたアイテムを展開するショップでの販売だったかと思います。

最初は、まず販売員としてスタートをしてみようということで靴のショップの販売員としてスタートしたわけですが、お客様とのコミュニケーションという部分に楽しさを感じるようになりました。限られた商品の販売だったんですが、その楽しさに気づいて販売員を楽しむようになりました。コミュニケーションを通じてお客様のニーズを探り、その中から商品をオススメして購入いただくという、販売員としての基本的な部分ではありますが、そこに仕事としての楽しみ見出したような気がします。

これはビジネス全般においては何でもそうだと思うんですが、自分自身で商品をプロモーションをしていく中で、物の良さが伝わって、最初は買う気がなかったのに最終的にはレジに来ている。みたいな自分のプレゼンテーションが功を奏す感覚っていうのは、面白みを感じました。

 

- 販売職というところのデメリットをあえて教えてください。

お店に来た人が誰でも購入をするわけではない。ということがありますかね。頑張って接客しても、結局買わずに帰られてしまったりというところが自分自身にとってネガティブな感情になるきっかけだったりもするので。これも当たり前のことなんですが、あえてデメリットということを挙げるとするならそれくらいですかね・・・(笑)

 

モノを売るということは、どうやってコミュニケーションを組み立てるのかということ

- 販売員を初めての悩みや葛藤、難しさなどはありますか?

最初の販売職のイメージとして”モノを売る”というイメージが強くあって、もちろんその言葉自体は間違っていないんですが、それ以上の経験をしていただいた上で購入につながっていくのかなと思うようになりました。最初の頃に比べると販売自体には慣れてきたので、その考えに囚われすぎることはなくなりましたが、現在のヒララではパジャマやルームウェアというアウターウェアではないものを販売するので、あらためてモノを売る以上の経験や付加価値ということを考えるようになりました。

 

- 実際の販売の現場では販売以外の仕事、つまり業務と言われる仕事も沢山あるかと思います。その辺に対して抵抗感やネガティブな印象はありました。

そこに関しては全くなかったですかね。逆に、クレセントアイズだからこそ幅広い仕事を業務の範囲としているので、普通のアパレルの販売員では経験できないことが沢山あるように感じます。新作の撮影に同行したり、店舗用の仕入れを行ったりと販売以外の幅広い業務に携われるので、とても魅力的に感じています。

 

 

ファッションに関わることを求め販売員という形で携わることを決断。思い描いた形でのスタートではなかったかもしれないが、販売員としてのビジネスの楽しさに気づきました。vol.02クレセントアイズにおいて販売員がどのような存在であり、その存在の重要性についてあらためて問うてみました。