スマートフォンの普及で、世界中で人気を高めているサービスの一つに『SNS(ソーシャルネットワークサービス)』があります。SNSと言っても、今ではその種類は数知れず。それぞれの国によっても使われ方や、シェア比率は様々です。
昨今の日本においては、”画像”や”動画”をコミュニケーションツールとした「instagram」や「tiktok」などが若年層を中心に人気となっています。
ビジネス世代と呼ばれる、ビジネスや海外とのコミュニケーションを活発に行う人に多く利用されている「facebook」は、今でも多くのユーザーに利用されています。
“バズす”や”炎上”といった時代を感じる言葉の先駆けとなったSNSが「twitter」です。その気軽な投稿フォームと拡散スピードの速さは若年層を中心に人気のSNSとなっています。
そんなSNSですが、世界におけるシェアやマーケティングのトレンドはどのようなものなのでしょうか。今回は人気の3大SNSに関する情報をまとめてみました。
3大SNSのユーザー分布
3大SNSの日本における月間ユーザー数が以下の通りとなっています。
Facebook 2,800万
Twitter 4,500万
Instagram 3,300万
(LINE) 8,100万
(You Tube) 6,200万
「今はみんな”インスタ(instagramの略称)”しかやってなくない?」と思った方も多いのではないでしょうか。月間ユーザー数はtwitterが一番多いのが現状です。
一方、世界ではどのようなユーザー状況となっている見てみましょう。
Facebook 24.14億
Twitter 3.3億
Instagram 10億
(LINE) 1.64億※
(You Tube) 19億
世界ではfacebookのシェアが非常に高く、次いでinstagramといった構成となっています。facebookでは日本ではリリースされていないサービスや機能が、海外では利用できたりとユーザーの利便性に富んだSNSと言えるでしょう。
SNSの雄である「Facebook」は2006年9月26日に公開されたSNSです。当時ハーバード大学の学生だったマーク・ザッカーバーグが友人と共に創業した会社であり、現在は世界最大のSNSとして、今なお君臨しています。
主なユーザー分布としては、以下となっており。
・北米ユーザー 2億4400万人(10.1%)
・ヨーロッパ圏ユーザー 3億8500万人(15.9%)
・アジア圏ユーザー 9億8100万人(41.5%)
昨今では、北米やヨーロッパ圏のユーザー数の成長が鈍化する一方、アジア圏やその他地域を中心にユーザー数を拡大しています。(アメリカにおいては既に人口の70%以上が利用しており、認知率は100%に近いと想定されるため、爆発的な成長は見込めないでしょう)
現在、Facebookはアフリカ地域に衛星を使いインターネット環境を提供する取り組みを行っておりますが、このような取り組みを通して発展途上国を中心にどれだけユーザー数を伸ばすことができるかが大きなポイントとなっています。
日本国内においては、Facebookを利用するユーザー数は2800万人を突破しています。北米が人口の7割以上がFacebookを利用しているのに対して、日本では人口の約30%程度の利用率に留まっており、まだ若干の伸びしろはあるように思えます
しかし、日本国内のSNS利用者数が人口の7割を突破していることを考えると、10代を中心にFacebook離れが進んでいるとも言えるでしょう。
Twitterの全世界の月間利用ユーザー数は3億3千万人となっています。非常に多くのユーザーに使われている印象のTwitterですが、実は先の見通しはあまり明るくありません。
日本国内におけるTwitterの月間利用ユーザー数は、4500万人です。Twitterの年齢分布の特徴は、10代20代の若年層の強い支持です。Twitterの一番の特徴は活発に行われる「リツイート」です。近年急成長している「Instagram」や「Snapchat」がいわゆる「リツイート機能」の無い拡散性の低いSNSであるために、「拡散」を重視するオープンなSNSであるTwitterはテレビとの連動なども積極的に実施されています。この独特のポジションは今後も加速していくことが想定されます。
Instagramは現在、最も成長率が高く最注目のSNSです。インスタグラムのリリースはFacebookやTwitterと比較すると遅く、2010年10月6日ですが、世界シェアでは既にTwitterのユーザー数を抜き去り主要3大SNSの中では2番目の位置につけています。
日本国内におけるインスタグラムの月間利用ユーザー数は3300万人を突破しました。Instagramの年齢分布の特徴は、20代からの強い支持です。また、男女比については男性43%、女性57%となっています。従来は女性の割合が非常に高い印象のSNSでしたが、男女ともに利用される人気のSNSとなっています。
今回紹介した3大SNSの中で最もユーザー数の伸びが大きい急成長SNSであり、様々な機能が追加されるたびに新しいユーザーが増え続けています。当初は写真に特化したSNSでしたが、動画投稿が可能となり、ストーリーズ機能がリリースされ、また動画をLIVE配信できる機能がリリースされるなど、よりダイレクトに感性に訴えかけるメディアになっていきユーザー数も急増しています。どんどんと新しい遊び方・使い方が行われているSNSであり、今後も目が離せないSNSと言えるでしょう。
Instagramなどの時代の流行を追いかけてしまいがちですが、それぞれのSNSにはそれぞれの特徴に合ったユーザーが存在しています。それぞれの施策やマーケティングプランに合わせてSNSを活用することが大事かもしれません!