この春からアパレル業界で働き始めたという人も多いのではないでしょうか。初めてアパレル業界に足を踏み入れた人にとって、業界用語が飛び交う現場で一人「???」となってはいませんか?

 

そんな方へ、今回はアパレル業界の現場で使われる業界用語10選をお届けしちゃいます!

何かと用語が使われるこの業界に少しでも馴染んでみましょう!ぜひ参考にしてみてください。

 

アパレル業界用語とは?

業界用語とは・・・

その業界内で使用する専門用語のことです。「他人に知られたくない」・「業界の者同士のみで会話をしたい」といった、業界内で意思疎通を図るために使用する用語で、略語や隠語のようなものです。

アパレル業界用語には、大きく分けて「ファッション用語」と「販売員用語」と行った2つの種類があります。

ファッション用語には「シルエット」「スワッチ」「絵型」といった、アイテムや素材を表現したり、商品を生産・管理したりする為の専門用語があります。

一方、販売員用語とは、「トルソー」「プロパー」など主に店頭で接客を行う、アパレル販売員同士が使う用語を指し、来店されたお客様に配慮するための隠語として使われています。

 

アパレル業界用語10選

その1 「パッキン」=ダンボールのこと

荷造りや包装のことをパッキング(packing)といい、この略語からきています。

店頭に並ぶ商品は、ダンボールに詰められて納品されます。この商品をダンボールの中から取り出し、入荷した商品の数が合っているか、傷やほつれがないか等の検品作業を行った後、ストックへ保存する商品と店頭に並べる商品を分け、たたみとハンガー掛けを行い、商品が売り出されます。

“パッキン”という用語は、商品が入荷してから店頭に並ぶまでの間に使用されることが多く、この業務は新人に任されることが多いでしょう。

 

その2 「3番」=仕事中にお手洗いに行くこと

接客中のスタッフに店頭から離れることを隠語で知らせる用語です。

一般的には「3番」が使われることが多いですが、働く店舗や館(百貨店やファッションビル)によって呼び名が異なる場合もあります。そのお店ごとのルールに従って使い分けましょう。

 

その3 「ボディ」=マネキン人形のこと

ボディが着ている商品は、お店の顔です!

ショップやブランドが提案するそのシーズンのテーマや新作商品を伝える効果があり、主に宣伝や販売促進を目的として使用されます。店頭に立つボディは、お客さんの目にインパクトを与えるため、ボディの着せ替え作業は、販売員にとって重要な仕事のひとつです。

ボディの着せ替え作業は、コーディネートの提案力やトレンドを汲み取る力が求められるため、アパレル販売員としてのセンスや力量が試される仕事です。

また、ボディは全身のことを指し、トルソーは胴体部分のみを指します。これも一緒に覚えておきましょう。

 

その4 「プロパー」=割引をしていない、定価で販売をしている商品のこと

プロパー(proper)は「正規の、本来の」という意味の英単語で、アパレル業界で使われるプロパー価格はこの略語からきています。

新作商品はプロパーで売られることが多く、その反対は「セール」や「バーゲン」、「マークダウン」といった用語は割引価格で販売している商品のことを意味します。

 

その5 「検品(けんぴん)」=商品を確認・検査すること

主には商品の納品時に行う、商品の検査をする作業のことです。縫製のほつれ、摩擦による傷み、汚れ、ジッパーの破損など、不良商品を検出する検品作業と、マチ針、ミシン針などの危険物が混入している商品を検出する検針作業のことをを指します。

現場では若手スタッフが行う業務とされていることも多いので、積極的に”検品”作業に取り組んでみましょう。

 

その6 「ショッパー」=商品のお渡しする袋のこと

購入した商品を入れる買い物袋のことを指します。ブランドのロゴが入っている袋が多く、広告的な役目を担っていたり、お客様自身での再利用いただけるものとなっております。ショッパーの善し悪しでブランドイメージを左右するなんてこともあるそうです。

 

その7 「B品(ビーひん)」=不良品や、本来あるべき商品の状態でない商品のこと

品質が良くない商品のことを意味します。糸のほつれている商品や破れた箇所のある商品や、シミなどの汚れがある商品のことをB品と呼びます。

 

その8 「SS(えすえす)とAW(えーだぶ)」=SPRING&SUMMER(春と夏)とAUTUMN&WINTER(秋と冬)のシーズン

SS(えすえす)は春夏商品やシーズンのことをさし、春(スプリング:SPRING)と夏(サマー:SUMMER)の頭文字を使用しています。

AW(えーだぶ)秋冬商品やシーズンのこと。 秋(オータム:AUTUMN)と冬(ウインター:WINTER)の頭文字を使用しますが、フォール(FALL)とウインター(WINTER)の頭文字からFW(エフダブ)とも言われることがあります。

アパレル業界では上記の2つの期間に分けて商品を発表し、制作するのが通例となっています。

 

その9 「棚卸(たなおろし)」=商品の在庫を確認する作業

お店で管理している帳簿やパソコン上の在庫と実際の在庫を照合し、相違がないかを確認する業務のこと。実際に商品がどれほどの量があるのかを確認する事で、ショップでの売上を試算したり、ブランドの戦略を練ったりすることができます。

 

その10 「バックヤード」「ストックルーム」=商品を保管していたり、従業員の専用スペース

従業員の専用スペースを指し、お客を立ち入れない場所のことを意味します。主に商品の在庫管理や検品作業を行うスペースだったり、休憩場所を指すことが多く、先輩スタッフから”ストックの在庫取ってきてー!”や”バックヤードにしまっておいてー!”なんて指示が飛ぶでしょう。

 

アパレル業界用語10選いかがでしたでしょうか。

これは業界用語のほんの一部でしかありません。多くの業界用語が存在するアパレル業界に馴染むためにも覚えてみてはいかがでしょうか!