店舗で働くスタッフを採用するのって意外と難しいものですよね。求人主と求職者とでギャップがあると理想的な採用につながらないケースが多く、職場に馴染まずに離職率も上がってしまうなんてことも多々あります。

 

どうやったらスタッフを上手に採用できるのかと頭を悩ませている人事担当も多いのではないでしょうか。そこで今回は数多くの採用を行ってきたクレセントアイズが考える、店舗スタッフ採用のポイントをご紹介します!

 

採用活動を行なうにあたり「なんとなく」で採用活動をしてしまっていませんか?

採用活動を行なう際は、どんな人材が自社で活躍してもらえるのか。どのように採用した人材により良い労働環境を用意できるのかを考えたいと思います。

 

 

未経験の販売スタッフ採用の検討

昨今、販売スタッフの採用難易度は非常に高まっています。そのため、経験者に絞って採用活動を行なっていると思うような結果に繋がらないことも。販売スタッフの経験がなくても、優秀な販売スタッフになり得る人材は多数存在するので、未経験者の採用も検討してみましょう。実際に多くの企業が経験者を求めていますが、未経験者の採用を検討し採用の成功に繋がった事例もたくさんあります。

 

たとえば、販売スタッフに求める要件を「お客様とのコミュニケーションができるかどうか」に設定することで適材と出会える可能性がグッと広がります。「人と話すことが好きな方」や「初対面の方でも人見知りをすることなく話せる方」であれば活躍することができるはずです。採用活動を行う前にしっかりと、どんなスキルを持った人材を求めているのか、そのスキルを持った人材はどんな人がいるのかを洗い出してみましょう。

 

「採用基準」の認識を揃える

採用を行なうにあたり、社内では「採用基準」の認識を揃えることが重要です。「採用によって何を実現したいのか」「目的を実現するために、どんな人材が必要か」を社内で話し合い、採用の認識を揃えておきましょう。採用の認識を揃えておかないと、現場と上層部でのズレが生じてしまいます。採用の成功率を上げるためにも、「採用によって何を実現したいのか」「目的を実現するために、どんな人材が必要か」を明確にして認識を揃えましょう。また、採用する人材の経験や知識、資格、スキルにおいて共通認識を持っておくことが大切です。

 

自社の魅力を整理する

社内で採用基準の認識を揃えることができたら、次は「自社の魅力の整理」を行ないましょう。求める人材から応募されるだけの魅力が自社にはあるのか。「魅力なんか、うちにはないよ」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。働いている人がいる以上、必ず魅力を感じている部分があるはずです。

自社の魅力の整理で大切なのは、「特徴」と「魅力」を切り分けて考えることです。

 

たとえば、従業員数10名の会社の場合。

これはあくまで企業の「特徴」であり、「魅力」でもなければ「欠点」でもありません。「社員10名だからこそ、少数精鋭の組織で裁量をもって働ける」「社員10名だからこそ、全員が仲がいい」ということであれば、初めて「魅力」と言えるでしょう。

また、自社で働くスタッフの魅力を分析することで、自社の魅力を整理することも可能です。自社に販売スタッフ未経験者で入社して活躍している人材がいれば、どのような未経験者なら販売スタッフとして育ちやすいかも判断することができるます。

 

求人内容で差をつける。最適な「求人を書くコツ」

採用活動の事前準備が終わったら、次に大切なのは求人の書き方です。いくら事前準備で自社の求める人物像や魅力が明確になっても、求人でそれらが伝わらなかったら意味がありません。求人の職種名・仕事内容・応募資格などの主要各項目で、どんな書き方が効果的なのかご紹介していきます。

 

【職種名】

■職種名のポイント

職種名は、求職者が求人を見るときに最初に目にする項目です。膨大な求人があるので、職種名を見るのはわずか数秒。その一瞬で自分が希望している仕事なのかそうでないのかを判断します。そのため、「どんな仕事なのか」が一目でわかるように記載することがポイントです。

 

×イマイチな職種名⇒「販売スタッフ」「店舗スタッフ」「販売員」

一見、こちらでOKのような気もしますが、これでは不親切です。「何を販売するスタッフなのか」「どんな会社で働くのか」「どんな魅力があるのか」がわかりません。他の求人に埋もれることなく、求職者に一瞬で魅力に感じてもらうためには、さらに工夫が必要です。

 

◎良い職種名の書き方

・レディースアパレルの販売スタッフ|年間休日120日以上・残業月10時間以下

・「○○(ブランド名)」の店舗スタッフ|未経験歓迎・社割あり・賞与実績3ヶ月分

・「○○(ブランド名)」の販売員(店長候補)|8割の先輩が入社1年で店長に

このように、ただ単に職種名を記載するのではなく「何を販売するのか」「どんな魅力があるのか」などを追記することで、自社ならではの魅力が詰まった職種名にすることができます。

 

【仕事内容】

■仕事内容のポイント

職種名と同様、具体的に仕事内容を伝え、「自分でもできそう!」「この商品を売りたい!」と思ってもらえる内容にすると、応募アップにつながります。

販売する商品に関係なく、販売スタッフの仕事内容を書く上で必ず押さえておきたいのは大きく2つです。1つめは、「お客様層」。お客様の性別や年齢、家族構成やライフスタイルなど、どのようなお客様を対応するのかといったイメージを持ってもらうためにもお客様情報は押さえておきましょう。2つめは、「商品」です。どのような商品を扱うのかといった商品の種類や特徴、価格帯などを記載し、手軽に購入できる商品なのか、それとも高級な商品なのかをわかるように伝えるとよいでしょう。

 

×イマイチな仕事内容

レディースアパレルの販売スタッフをお任せします。お客様がご来店されたら、お似合いになりそうな洋服をご提案していきましょう。他にも、レジ業務や品出しなどをお任せします。販売スタッフ未経験者の方でも活躍できるように、入社後の研修を整えています。

 

◎良い仕事内容の書き方

25歳~30歳の女性から支持を集めているアパレルブランド「◎◎(ブランド名)」の販売スタッフをお任せします。お客様がご来店されたら、予算やご希望、お悩みなどを伺い、ニーズに合わせて商品を提案していきましょう。入社後は、接客マナーから学べる研修をご用意しているので、未経験の方でも安心です。

 

・お客様は20~30代の女性が中心です。

多くのお客様が雑誌やInstagramを見て、店舗にご来店されます。20~30代の女性がメインターゲットなので、1人でお買い物にいらっしゃる方やご友人・恋人などといらっしゃるケースもよくあります。

・販売する商品について

店頭で販売しているのは、当社のオリジナル商品です。女性のシルエットが綺麗に見え、オフィスでも華やかな印象を持ってもらえるオフィスカジュアルなトップス、ボトムス、ワンピース、小物類を常時20~30点ほど展開しています。価格帯は6000円~3万円が中心です。

<仕事の流れ>

・お客様が来店されたら、お客様の様子を伺いながらお声がけし、予算やご希望、用途などを伺います。

・お客様のご要望に合いそうな商品を2~3点ほど提案。

・お客様にご納得いただければ、購入に至ります。レジ業務なども行ないましょう。

※1日に対応するお客様は平均8~10組。1組のお客様の対応時間は5分~30分程度です

 

【応募資格】

■応募資格のポイント

応募資格では、求職者に「自分のことだ!」「自分でも応募できる!」と思ってもらうことが大切です。そのため、「必須要件(応募にあたり必ず必要なもの)」なのか、「歓迎要件(なくても大丈夫だが、あれば好ましい)」なのかをはっきり書くことをオススメします。

 

×イマイチな応募資格

学歴不問 <職種・業種未経験、第二新卒歓迎!>
・コミュニケーション能力が高い方
・気遣いがよくできる方
・効率よく業務を進められる方
・お客様に丁寧な接客を行ないたい方

上記のような記載方法だと、何が「必須要件」で何が「歓迎要件」なのかがわかりません。

 

◎良い応募資格の書き方

学歴不問<職種・業界未経験、第二新卒歓迎!>

初対面の方とでも問題なくコミュニケーションが取れる方が対象です。(販売経験は一切不問)

 

<必須ではありませんが、下記に当てはまる方歓迎します!>

・相手を思った行動ができる方

・回りを見て柔軟に対応できる方

・お客様に丁寧な接客を行ないたい方

 

応募辞退の有無の記載が重要

意外と思われるかもしれませんが、辞退の有無や辞退のタイミングを採用情報に記載するのがオススメです。

辞退がもっとも多いのは、面接前日・当日の「ドタキャン辞退」。次いで内定を出した後に起こる「内定後の辞退」が挙げられました。こういった辞退を減らすため、「どうしたら内定承諾を増やすことができるのか」にフォーカスし、「採用サイトの中身」や「クチコミの利用」、「採用担当者にできること」を伝えていきます。

 

自社サイト・採用サイトを充実させる

転職活動を行なう上で、7割の求職者が「採用サイトを確認する」というアンケート結果があります。そのため、そもそもの応募を集めるためにも、自社の採用情報の発信や会社情報の発疹が必要となります。

実際にクレセントアイズでは自社サイトからの求人応募が7割と、求人広告費を使わずとも求人を募ることに成功しています。その為にも分かりやすくサイトへの流入を増やすとともにPVを獲得する必要があります。”気になったらとりあえず検索する”という行動がベースのこの時代に、自社サイトの充実は会社内外からの見え方にも大きな影響を及ぼします。もし、自社サイトや採用サイトの運営をしっかりと行えていない場合は今一度見直してみてはいかがでしょうか。