「2021年春のトレンドファッションを探る」はvol.01に続き、キーワードと共に今シーズンのファッショントレンドを紹介していきたい。新たな世界への幕開けとなった2020年に引き続き、ファッション業界は大きな変化を迎えようとしている。
メッセージプリント
バンドTシャツなどによく見られる、メッセージをデザインしたTシャツが今シーズンはトレンドに。コレクションを通じて、さまざまなメッセージを投げかけるブランドも多く見られた。「クロエ」からは、アメリカ人アーティストのアートワークを用いて、ブランドが長らく提案してきた「しなやかで自立した、芯のある女性」という姿をメッセージとともに力強く訴えかけた。それぞれのブランドからのメッセージを好みの感じ取り方で、目立ちすぎない形で取り入れるのが良いかも。
ヴィヴィッドピンク
春を感じるヴィヴィッドなピンクは、トレンドカラーとしてランクイン。先シーズンまでは、淡く柔らかいパステルピンクがメインストリームだったが、今季は鮮やかなテイストのピンクが好調。アクセントカラーとして取り入れるルックから、トーン・オン・トーンで奥行きをもたせるスタイリングも多数見受けられた。迷いなく着こなしたいピンクは、潔く取り入れるが勝ち。今季はブルーやグリーン、イエローなどのカラフルなトーンで、とことんカラースタイルを楽しむのもあり。モノトーンと合わせても引き締まり、実はどんな色とも相性抜群。
ショート丈トップス
前見頃が短く、後ろ見頃が長いといったアシメントリーなデザインが今っぽい。ショート丈トップスは、一枚で着こなしを旬なバランスに見せてくれる注目アイテム。モノトーンでクールに仕上げるブランドが多いなか、カラフルでガーリーなスタイリングも悪くなさそう。ショート丈トップスに合わせるなら、やはり相性抜群のハイウエストボトムスに決まりだろう。トップスと合わせてアウターもショート丈を選ぶとより好バランス。
ブーツスタイル
どこかアクティブで野暮ったさと不器用感を感じる春のブーツスタイル。秋冬に引き続き人気のコンバットブーツをはじめとした、サマーブーツが今季のランウェイでは目立ちました。春夏らしく明るい色使いと軽やかな素材を選ぶのもよし、シーズンレスな流れに乗って、武骨なコンバットブーツを選ぶのもよし。ワンピースやスカートと合わせてフェミニンさを中和する役割としてサマーブーツを取り入れるのも良いでしょう。
アウトドアミックス
空前のアウトドアブームを迎えているのは、ファッションフリークなら知っていることだろう。中でも、実用的な服を求めるムードも高まった2020年。その世相をキャッチしたデザイナーがこぞって提案したのが、タフな場面にも打ち勝てるアウトドアアイテムだ。フラップやパッチポケット付きのベストやジャケット、フード付きのミリタリー調のコートなど、実用性とファッション性を兼ね備えたアイテムがトレンドイン。一枚で存在感があるぶん、無骨になりすぎないよう注意したいところ。ニュートラルカラーをメインに打ち出しているブランドが多いので、相性の良いビビッドカラーやパステルカラーを小物でミックスするのも春夏らしさが出て◎。
いかがでしたでしょうか。
2020年から大きく生活様式の変化した世界では、ファッションも大きな変化を迎えました。こんな時代だからこそ、自分だけのファッションをいつも以上に楽しんでみてはいかがでしょうか。