2021年春のトレンドファッションを探る vol.01

2021.03.16

2020年、ファッション業界に歴史上最も大きな影響を与えたと言っても過言ではない、新型コロナウイルス。ファッションと人々の関わり方は、生活様式の変化によって大きく変化していった。昨今進んでいた「デジタル化」の流れはさらにスピードを増した。

 

しかし、ファッションをクリエーションする人々の熱意と情熱は止まることを知らず、ランウェイやコレクションがリモートでの開催やデジタル配信となってもなお、トレンドという形となって世の中に生み出されている。そして、その熱を知ってか知らずか、ユーザーのファッションへの感度は静まることはない。

 

デジタルならではのメリットを逆手にとって、表現の幅を広げたブランドも多数あったのが今シーズンの特徴ではないだろうか。ラフ・シモンズが参画した「プラダ」は無観客ショーのライブ配信後にミウッチャとラフの対談を配信し話題となった。また、「メゾン マルジェラ」はジョン・ガリアーノのドキュメンタリームービーをデジタル配信するという形で発表した。「トム ブラウン」や「マリーン セル」は自身の持つ世界観を動画配信することで、ランウェイショーを開催する以上に濃厚なブランド観を強調することに成功した。また、「サルヴァトーレ フェラガモ」はルカ・グァダニーノ監督によるオリジナルショートムービー公開するなど、アートに昇華したクリエーションも見どころのひとつとなった。

 

新たな世界へと突入した2021年の新たなファッショントレンド、2021年春のトレンドファッションをキーワードとともに探ってみたい。

 

ナチュラルライフ

 

昨年から続き、”サステナブル”の流れを引き継ぎ、自然や公園、緑や空といった自然への回帰傾向がみられた。ファッションアイテムとしてはアースカラーを筆頭に、フラワー柄、ボタニカル柄、グリーンや天然素材といったアイテムがトレンドインしそうな予感。また、タイトすぎないゆったりとしたシルエットが取り入れられている。

 

エナジーカラー

 

こんなご時世だからこそ、ファッションの持つ力を発揮するが如く、赤やオレンジといったエナジーカラーがキーワードとなりそう。女性の持つ力強さやパワフルさを表現するアイテムとともに注目だ。

 

サステナブル&エコロジー

 

昨今、ファッション業界においても最も重要なキーワードとなっている「サステナブル」だが、引き続きトレンドを牽引する模様だ。100%エシカルで人道的な工程で制作された服など、今季のトレンドファッションにはよりリアルで機能的、人道的な服が多くみられる。また、一過性のトレンドではなく長く着られることを前提に提案するデザイナーが多く、いつも以上にその物の持つ魅力を放つ必要がありそうだ。

 

シースルー

 

心地よさを象徴する素材として多く登場した、シフォンやメッシュといったシースルー素材。動くたびに風をはらむエアリーでエレガントなシルエットが特徴で、ドレスやトップスだけでなく、スカートやパンツといったボトムスまで幅広いラインナップがリリース予定だ。ランジェリーやインナーを透けて見せることで、セクシーさだけではないスタイリングに奥行きとオリジナリティが生まれる。インナーは同系色を選んで楽しみたい。全身シースルーに抵抗がある人は、ジャケットやトップスを合わせて、チラっと見せるだけも。

 

スポーツミックス

 

今まで以上に機能性や実用性が求められる時代、引き続きスポーツアイテムに注目したい。「セリーヌ」や「トム ブラウン」「ミュウミュウ」のようなブランドでも、 ウィンドブレーカーやブラトップ、サイクリングパンツなど、スポーティなアイテムを日常の着こなしに取り入れることで、ON/OFFの境界を越えた新しいスタイリングを提案している。今までは春のコートの定番だったトレンチコートやコットンアウターの代わりに、ナイロンパーカーやウィンドブレーカー、ジャージーなどを取り入れてみても良いだろう。

 

花柄

 

一時期、街中を一世風靡したフローラル柄だが、今シーズンは復権の予感だ。リゾートや楽園を彷彿させる大胆なボタニカル柄や、可憐な小花柄までバリエーションも豊富になって登場。上下で同柄でコーディネートするコテコテのスタイルも今っぽい。ワンピースやジャケットなどの主役として取り入れるのが今シーズンの気分。パステルカラーやエアリーなシースルー素材など、軽やかな色や素材を選んでフェミニンに。

 

リラックス

 

こんな時代だからこそ、「個人のリラックスと個人の時間が一番」といったムードが各ブランドのルックにも象徴され、リラックスシルエットのガウンやスウェットなどリラックス感あふれるアイテムがランウェイを席捲した。トップスはよりオーバーサイズに、ボトムスもゆったりとしたシルエットが多く、さらっと着られるロングドレスやジャージー素材のジャケットなど、家で来ていても快適で、そのまま外出もできるクラス感のあるルックが高評価を得ていた。

 

フーディー&パーカー

 

ビックシルエットのフーディーがストリートライクで好まれていた。それから数年を経て、コンフィなフーディースタイルがトレンドアイテムとして登場。ストリート色が強いアイテムとして挙げられていたフーディーも、スタイリングのハズしアイテムとして主役に抜擢。今シーズンは、カジュアルに着こなすというよりは、スカートやシアーなアイテムと合わせてミックス&マッチにトライするのがポイント。シルエットはコンパクトというよりもほど良くオーバーサイズなものを選ぶと旬なムードに。

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