アパレル業界で働くあなたへ「どんなキャリアで働きたいですか?」(バックオフィス編)

2020.11.23

いつだってオシャレに気を配り、「かっこよくて華やかな世界」そんなイメージのあるアパレル業界。なんとなくぼんやりと憧れを抱いてアパレル業界へ足を踏み入れてみたのは良いものの、数年間その場で働いて見ると”今後の自分のキャリアはどんなものなのだろう”と思うことがある。人の目に触れるポジションとしては「販売員」や「店長」などといったキャリアがあるが、いったい他にはどんなキャリアがあるのでしょうか。

 

前回に引き続き、アパレル業界に存在するキャリアとしてどのようなものがあるのか、そしてどのような仕事内容なのかをご紹介したく思います。

 

生産管理

華やかなファッション業界の中でも、重要な役割を担うアパレル生産管理。何となくイメージはあるけど、実際にどんな仕事をしているのか詳しくは知らない、という方も多いのではないでしょうか。生産管理の仕事内容は、デザインが決定した商品の生産する量や素材、価格、納期などの工程をまとめて管理する仕事です。ファッション業界においては比較的目立たない職種ですが、ファッションの生産から流通まで幅広く関わることができ、”物”の流れの全てに携わることができます。生産管理は専門的な知識が必要となる職種ですが、未経験の場合はアシスタントから始めることもできます。

 

商品の販売計画をもとに、販売の時期や必要な生産量の予測を立て、納品までを管理します。計画を立てるだけではなく、素材調達や納期の管理も必要となってきます。中でも、コスト削減は自社の利益に直結するものなので、品質を保ったままコストを削減する原価交渉が重要となります。生産管理はデザイン決定から販売まで一連の流れを管理するため、マネージメント能力や細やかな気配りができるコミュニケーション能力も必要となってきます。

 

 

MD(マーチャンダイザー)

アパレル業界ではMD(マーチャンダイザー)と呼ばれるポジションがあります。あまり聞き馴染みのない言葉かもしれませんが、マーチャンダイザーは商品の企画から販売まで取り仕切る重要なポジションです。マーケットやトレンドを分析し、商品企画から販売計画、予算・売り上げを管理する仕事です。アパレル企業の中枢部分になります。マーチャンダイザーの仕事内容は多岐に渡るため、豊富な経験と知識、ビジネスセンスが求められ、時代の流れを先取りするセンスや数学的な能力も必要とされます。

 

具体的な業務としては、ターゲットとなる顧客を意識した商品開発、販売計画を立てることや、予算の管理などです。ザックリとブランドや商品の全ての流れを計算立てることが主な仕事内容になります。

 

 

ブランドディレクター

マーチャンダイザーと少し似ている部分がありますが、ブランドの企画立案や戦略・販促計画を、消費者目線で演出することを目的に業務を行います。市場や消費者の目線に立ちながら、その動向を先読みし、マーケティングリサーチを行い、ブランド企画戦略や販促、広告の計画などブランド全体の戦略立案を考えます。店頭のコーディネートや販促の要となる広告、店舗のディスプレイデザインなど、担当するチームに指示を行います。デザイナーや営業などほかの職種と兼任する人がいるほか、所属部署によっても関わる仕事が異なる場合があります。マーチャンダイザーや営業とともに戦略を立てますが、ファッションディレクターのマーケティング力と演出力が、ブランドの成長を大きく左右します。

 

現在では、ショップスタッフとして経験を積んだ後にステップアップするケースが多いキャリアで、他職種が兼任することも多く、総合的な知識と経験、時代感覚やマーケティング力を身につける必要があります。現在は、フリーランスの人も増えており、さまざまな店舗と契約してコンサルタントとして活躍の場を広げています。

 

 

OEM・ODM

キャリアの名称ではありませんが、アパレル業界の業態の一つとして存在するのがOEM・ODMです。

 

OEM業務は、クライアントが企画・提案したアイテムの生産から納品を主に請け負います。

クライアントの要望をヒアリングし、クライアントからの受注が入ると、サンプルの制作、量産に関する納期調整や、仕上がりの確認が完了後、生産へ入ります。その生産に関わる全ての工程を受け持つこととなります。海外工場をもつOEM企業も多く、国を跨いでの連携が発生する場合があります。川上に位置するブランドなどのクライアントを支え、川下にあるショップや百貨店などへ商品を繋ぐことで、ファッション・アパレル業界を支える重要な役割です。生地やボタンなど、パーツ毎に様々な人が関わっていることを実感でき、商品に対する責任感を持つことで、プロフェッショナルとしてのやりがいを感じるのではないでしょうか。

 

ODMはOEMの業務に「企画・デザイン」が追加されたもので、クライアントからのビジネスイメージやデザインイメージをベースに実際の物に落とし込んでいく仕事となります。OEMとは違い、委託企業・ブランドのイメージやブランディング、コンセプト、そしてトレンドや市場感を見て、企画・デザインを行います。

 

 

なんとなく分かってはいたけど、どのように役割分担され、仕事を割り振られていているかを改めて認識できたのではないでしょうか。アパレル業界のキャリアと言っても様々で、どのようなキャリアを望むのかによっても技術や培う経験が様々です。どんなキャリアを積みたいのか、目指すのか、これを参考に考えてみるのも良いかもしれません。

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