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FASHION

2018.07.30

現代ファッションのルーツを紐解く!近代日本ファッションの歴史<前編>

時代の進歩と共に、ファッションの歴史も弛(たゆ)まない歩みを続けている。欧米のファッションカルチャーの影響を受け、日本独自のファッションカルチャーが構築されたのは、ほんの40年前のことだ。この40年で瞬く間にファッション大国ともなった日本のファッションカルチャーを紐解いてみたい。

 

若者が巻き起こした80年代のムーブメント

「若者」という存在が、初めて既存の文化に立ち向かったとも言えよう70年代。型破りなスタイルと一体感で日本のファッションシーンに新たな時代を切り開こうとしたのが、新時代の幕開けを告げたと言っても過言ではないだろう。

 

時代の勢いに合わせて、ファッション業界も”消費”の波が訪れた。

ハマトラ(=70年代後半に神戸からトレンドとなったファッションスタイル。横浜を中心にカジュアルダウンしたスタイルが大人気となった)やプレッピー(=制服をルーツとするエンブレム入りのブレザーやカーディガン、ボタンダウンシャツ、ローファーといったトラッドアファッション)といったアメリカナイズされた大人のスタイルへ憧れを抱いていた。アメリカの大学生を中心にしたアメリカのライフスタイルに強い影響を受けていた。

source / pinterest 

 

80年代に入り、70年代後半に台頭したスタイルに反発するかのごとく、海外の模倣とは違った日本独自のファッションカルチャーが生み出されていった。その代表格が「DCブーム」とも言えるだろう。

王道とも呼べる”トラッドスタイル”から脱却をはかりたい若者たちが、のちに大ムーブメントを起こす「ボディコン」や「ヒップホップスタイル」といったカルチャーを持ち込み広めていった。若者によるファッションの”消費”が始まったのだ。

 

80年代にはジャパニーズプレッピースタイルなるものが台頭した。それはファッションスタイルにとどまらず、ライフスタイルへと浸透していった。

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また、男子学生同様に女子大生のファッションカルチャーも発展した。この頃、女子大生を中心に「JJ」が人気となった。

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この頃、音楽カルチャーも日本へと流れ込んだ。ステージ衣装にインスピレーションされたスタイルや、アーティストを意識したファッションが流行した。

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そして、80年代中期は第一次アイドル戦国時代を迎えたのであった。松田聖子や小泉今日子を筆頭に、チェッカーズやシブがき隊などが街中を埋め尽くし、それを真似た若者が溢れた。

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80年代後期には、『バブル』の代名詞ともなった、「ワンレン」「ボディコン」が人気となった。前髪をカールさせたヘアスタイルもまた人気となった。

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ファッションタウンとなりつつあった渋谷では、渋谷カジュアルこと「渋カジ」が生まれていた。リーバイス501に白シャツ、ブレザーといったカジュアルトラッドが男女共に人気となった。

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新時代の幕開けとファッションの進化

80年代末から90年代にかけて、日本に置けるファッションカルチャーは成熟を見せていった。ボディコンや渋カジといったスタイルが新たな世代によって生み出され、次世代によって新たな進化を見せた。

 

ストライプのシャツとジーンズ、ルイヴィトンのバッグとモカシンといった、上品さのあるカジュアルスタイルが広まった。また、80年代以降、人々のファッションへ対する価値観に変化があった。「何を着るか」から「どう着るか」へと変貌を遂げ、ファッションの多様性と複雑化を生み出した。

 

ファショントレンドはトラッド色が強くなった。

ラルフローレンを代表とする金ボタンの付いた紺色ブレザーにリーバイス501というスタイルが人気となったのは言うまでもない。

 

アメリカ中西部のカルチャーにインスパイアされた、ウエスタンブーツやシルバーやターコイズのアクセサリー、ロングヘア、サングラスが人気となり、キムタクや吉田栄作といったアイコンがトレンディドラマなどでも多用された。瞬く間に全国的なファッショントレンドとなった。これを機に、アメリカ西海岸ブームもまたトレンドとなった。

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一方、モノトーンをベースとした「フレンチカジュアル」が繁栄を見せていた。

スナップカーディガンやリブ編みカットソーといったシンプルで繊細なスタイルだ。シンプルなアイテムを上品に着回すという意識がスタイルの根幹にあるが、それは渋カジと同じとも言えるだろう。

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そして、日本ファッションの大きな変化と言ってもいい、ストリートカルチャーが生まれたのも90年代だ。

95年頃からデザイナーやミュージシャン、フォトグラファー、イラストレターなどの若手アーティストが世の中の注目の的となり、インディーズブランドや、インディーズレーベル、フリーマーケットなど、物を作ることや新しいものの発表、販売などを自由に行う動きが盛んとなった。

ステージのようなライトの当たる舞台へ成長するブランドがある一方で、ストリートにこだわる“裏原宿ブランド”も多数デビューした。

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全国に”古着屋”が出現。キャスケットやベレー帽といったアイテムを着こなす若者が増えた。

 

「裏原ブーム」の火付け役でもあり、ムーブメントの中心となったのが、NIGO率いる『A BATHING APE』と、ジョニ男こと高橋盾の『UNDERCOVER』だ。

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丁度、この頃になると「ギャル」の先駆けとなる女子高生(コギャル)が生まれた。茶髪に健康的に日焼けをした肌、ミニスカートにルーズソックスといったスタイルが女子高生を中心に人気となった。

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そして、インターネットの普及と情報化社会が2000年代の新たなファッションの時代を生んだのだ。

 

後編へ続く・・・

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