「やっと待っていた暑い夏!今年の夏こそ全力で楽しみたい!」そう思って今年の夏のレジャーを心待ちにしている人も多いのではないでしょうか。

 

しかし、世の中はコロナ禍。

海外旅行に行きたいと思っても自粛する方が多かったり、国内での移動も制限したりと思い切り楽しむというのは、まだ先になりそうな雰囲気。そこで、新たなレジャーの形として星野リゾートが提唱したのが『マイクロツーリズム』です。

 

『マイクロツーリズム』とは、星野リゾートが提案した新しい旅のあり方のことです。新型コロナウイルスが感染拡大しているため、日本人の多くが都道府県をまたぐ移動の自粛を続けています。マイクロツーリズムは小規模なエリア(地元)で行なわれる限定的な旅行であるため、海外や国内の遠方まで出かけなくても、正しい感染防止対策をとったうえで楽しむことができます。また、マイクロツーリズムで特産品を味わったり、地域の文化を体験したりすれば、地元の良さに改めて気付かされるでしょう。

 

今年の夏は話題の『マイクロツーリズム』で楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

マイクロツーリズの魅力

観光地の魅力は、観光客の多さと比例しているわけでは決してありません。観光客が密集するような観光地に行かなくても、旅行を十分に楽しむことはできるのです。例えば、自然探索をしたり、古くから地域に根差している文化を体験したりすることは、自分が住んでいる町を深く知るうえで非常に意味のあることです。

また、コロナウイルスの拡大を抑えるために旅行を控えている人のなかには、「自分が遠方に旅行をすることで、ウイルスを運んでしまったら・・・」と心配している人も多いのではないでしょうか。しかし、マイクロツーリズムの場合は、根底に「長距離移動を控える」という考えがあるので、自らがウイルスを他の都道府県へと持ち込む可能性は低いと考えられます。コロナウイルスを広めないために3密を避けたり、マスクをしたりするなどの感染対策を行ないながら、マイクロツーリズムに出かけてみましょう。

 

マイクロツーリズムの楽しみ方

■「宿泊」することで充実感を高める

マイクロツーリズムは日帰りでも楽しめますが、「宿泊」にあえてこだわることで非日常感が増します。本格的なホテルや旅館に泊まれば、遠方への旅行に引けを取らないほどの充実感を味わえるはず。また、新幹線や飛行機などの交通費を抑えられる分、思い切って高級な宿泊施設やグレードの高い部屋を選ぶのもおすすめです。一流のホスピタリティや豪華な部屋を体感すれば、身も心もリフレッシュできそう!

インテリアや建築がお好きで、ホテルの室内や、カフェ、ラウンジなどのこだわった空間がたまらない、という方も多いのではないでしょうか。ホテルでのロングステイなら、その空間に実際に暮らしている感覚で、自分のものとして楽しむことができます。リモートワークでのワーケーションも、きっとこんな空間なら捗るのではないでしょうか。

 

■お土産品の購入で思い出作りと地域貢献

近場への旅行では、お土産品の購入に思い至らない方がいるかもしれません。しかし、お土産品選びは旅の醍醐味の一つです。マイクロツーリズムの満足感を高めるため、あえてお土産品を購入し、帰宅後も旅行気分に浸ってみてはいかがでしょうか。また、宿泊施設の利用や、お土産品の購入は地域経済の活性化につながります。コロナ禍の状況だからこそ、その地域を応援するつもりで積極的に消費行動を楽しんでみてください。

 

■車や自転車、バイクで旅をしてみる

密を防ぎ、ソーシャルディスタンスを保つために、旅行中の移動は車や自転車、バイクで行なうというのも楽しみになりそう。例えば、普段公共の交通機関を利用している人が、車や自転車で移動をすると、いつもと移動するスピードや距離が変わるため、新たな発見がしやすくなるというメリットにもつながります。今までスルーしていた近所のスポットをリサーチしてみましょう。マイクロツーリズムの計画を立てるときには、「長年訪れていないスポット」や「気になりつつも行ったことがない有名な観光スポット」などを盛り込んでみることで充実した旅にできそう。

 

マイクロツーリズムを楽しむためのコツ

■お金をかけるべき場所にはかけること

旅の大きな楽しみとしては「宿」と「食事」が考えられるでしょう。できれば食事は、昼も夜もお店を予約しておくのがベストではないでしょうか。予定通りのスケジュールが旅を最大限楽しい思い出にしてくれるのではないでしょうか。

 

■予定を入れ過ぎないこと

予定を入れると、どうしても予定が詰まっていると時間を気にしてしまいますよね。しかし、マイクロツーリズムでは時間はあまり重要ではありません。なぜなら、旅しているのは自分の地元。よほど珍しいイベント以外は、また日を改めれば体験することができるでしょう。

なので、遊んだり出かけたりする場所は1つくらいにしておいて、余った時間は全て宿でゆっくりすることがオススメです。特にやることはありませんが、ホテルのベッドの上でぼーっとしても、旅館で温泉に入ってもOKです。とにかく余った時間はすべて宿で過ごすのも良いでしょう。ついつい日常では時間に縛られがちですが、この時ばかりはのんびり過ごすのが良いでしょう。

 

 

新型コロナウイルスの流行により、様々な体験や経験が制限されるようになりました。また、人と人の距離を意識して過ごすことを求められるようになりました。そんな中でも、人々のレジャーへの欲求は無くなることはありません。新たな夏のレジャーの型「マイクロツーリズム」をそれぞれの方法で楽しんでみてはいかがでしょうか。