2020年に続き、新型コロナウイルスの猛威は著しい。日本においては、欧米各国に遅れをとった形でワクチン接種が始まり、やっと日常を取り戻すべく対応が始まったばかりだ。そんな中、この春に新入社員として入社した初々しい若者たちは社会に飛び出て何を思うのだろうか。

 

2021年4月に3名の新入社員を迎えたクレセントアイズだが、なぜ彼ら彼女らはクレセントアイズで働くことを選んだのだろうか。そして、夢と希望溢れる未来にどんな自分を描いているのだろうか。以前にも増して、新入社員の個性は増し、様々な才能をもった若者たちが入社してくる中で、どんな魅力を発揮していくのだろうか。今回は、自社ブランドhilal ay(ヒララ)で働く女性社員にインタビューを行った。

 

case. 今井瑠知恵(1年目)

- 学校ではどんなことを学んでいましたか?

今井:東京モード学園のスタイリスト科を卒業しました。

 

- スタイリスト科を専攻されていたということは、スタイリストを目指していたのかなと思うんですが、なぜ販売の道を選んだんですか?

今井:モード学園に入った時点でファッションの道に進みたいということは間違いなかったんですが、スタイリストというものに魅力を感じて、二年生の時にスタイリスト学科を専攻しました。学校でいろんなことを学んでいくうちに、よりファッションのビジネスという部分がどうなっているのか興味が湧いてきて、卒業後は販売をしてみようと思いクレセントアイズの採用募集に応募したという形でした。実際に、ファッションで”お金”が一番動く現場というのが店舗やショップなんじゃないかと思っていて、それを知らないのは勿体無いと思い販売の世界に飛び込みました。

 

- 初めての販売だったと思うんですが、初めてみて戸惑いや現実と理想のギャップとかはありましたか?

今井:子供の頃からショップで働く”ショップスタッフ”と言われる人たちに憧れがあり、自分の好きなブランドのショップのスタッフさんにすごく良くしていただいたこともあり、華やかでキラキラとしたイメージがありました。でも実際に、働いてみると現実的な問題に直面したり、大変な部分もたくさんあるなと痛感しました。例えば、全然売ることができなくて売上が取れないとか・・・そういう部分でのギャップとか苦労はありましたかね。

 

- どんなファッションが好きなんですか?

今井:もともと原宿ファッションが好きで、”裏原”と呼ばれるエリアで買い物をしていたのでストリートファッションが好きです。今も好きなんですが、実際に今の職場とはファッションの嗜好もテイストも違うので接客方法はもちろん違いますし、コンセプトも違いますし。

 

- 自身がよく通っていたショップは路面店だと思うんですが、館の中のショップはどうですか?

今井:そうですね。やっぱり客層や購入意欲も違うと感じます。その辺は臨機応変に対応しないといけないなと感じています。

 

- 新社会人として、4月からデビューしたわけですが、実際に働くということはどうですか?

今井:そうですね。楽しい部分や、やりがいがある一方で沢山悩んだり考えたりすることもあります。例えば、お客様の入店があって、トークが盛り上がっておすすめの商品を気に入ってもらえたり、接客した商品を買ってくれたり、お店を気に入って再来店があった時などはとても嬉しいですし、楽さを感じます。でも、このコロナの影響もあり、入館者数や来店数は大きく減少傾向にあり、「そもそもお客様がいない」みたいな状況が生まれたりしてしまうと、どう工夫して自店を盛り上げることができるのかなど悩む部分は大いにありますかね。

 

 

社会人として働き出したばかりの彼女の彼女なりの悩みや葛藤が彼女自身を大きく成長させているのではないだろうか。とはいえ、世間から見ればまだまだ若者。果たして彼女は自分自身の魅力をどのようにして発揮しているのだろうか。vol.02に続く・・・