コロナ下におけるアパレル業界の展望

2020.12.24

今春から世界的に未曾有の混乱を巻き起こした「新型コロナウイルス」。昨今では街中でマスクをしていない人を見つけるのが難しいほどであり、働き方もリモートワークが推奨されるなど、実生活において多くの変化が起こりました。

 

またアパレル業界においては外出自粛要請や大規模な店舗休業により、多くのアパレル企業が窮地に立たされています。今回はコロナがアパレル業界に与えるの影響と今後の展望について考えて行きます。

 

 

コロナが与える経済的影響

 

度重なる自粛や休業要請により、多くの企業が打撃を受けており、経済的な影響が色濃く出ています。内閣府が発表した2020年4~6月期の国内総生産(GDP)速報値によると、新型コロナウイルスの感染拡大による影響を受け1~3月期からは7.8%、年率換算で27.8%減少しています。リーマン・ショック後の2009年1~3月期の年率17.8%減を超える戦後最悪の落ち込みとなりました。

 

 

上場企業に関して言えば、4~6月期決算は年度換算すると純利益は50%以上減少しています。このようなコロナ不況の中、アパレル業界でもフルラ米国法人の破産申請やブルックス ブラザーズの経営破綻、国内ではレナウンの経営破綻やセシルマクビーの全店閉鎖(ブランド終了)など、業績悪化を要員とする経営不振に苦しむ大手企業が増えています。その他にも大小様々な企業の閉店に関するニュースが飛び交っていることはご周知の通りでしょう。

 

 

夏場に自粛要請や休業要請が緩和されたことにより、7〜9月期のGDPや決算データではある程度回復する見込みがありますが、やはり年単位では例年より大幅に業績が悪化する企業が増えることは避けられません。

 

 

コロナ下でも売上を維持できるアパレル企業とは

 

コロナウイルスに対して有効な手立てが見出せないうちは、以前のように街中に人通りが戻るまではしばらく時間が必要なため、この環境下でも利益を出す施策を考えねばなりません。しかしコロナ下で苦しむアパレル企業が多い一方で、売上をコンスタントに上げている企業もあるため、その特徴をご紹介します。

 

【新しい価値観を受け入れる】

外出自粛やリモートワークが推奨される中、お洒落のプライオリティが下がり服への関心が低下しています。そのような中で注目されている一つが、リモートワークで活躍する「オンライン映えするトップスやアクセサリー」です。一例としてGUの商品で、しっかりさと女性らしさを表現するワイドスリーブシャツや、カジュアルな会議におすすめなブラウス、大ぶりなアクセサリーなどがオンライン映え商品として人気があります。またGUは価格帯が比較的安価であるため、このご時世だからこそプチプラ商品としてよりウケが良いようです。

 

 

【オンラインチャネルの強化】

外出自粛や店舗休業や時短営業の影響によりなかなか実店舗の売上が見込めない中、非対面で検討・購入ができるオンラインチャネルの需要が高まっています。

 

 

①ECサイトの強化

コロナ下において、非対面で購入ができるECサイトは必須と言っても過言ではありません。新型コロナウイルス蔓延以降、実際にオンラインで購入をするユーザーは増えています。ただECが当たり前となった今、ユーザーの目は肥えているため、「ECサイトを作る=売上が上がる」という訳ではありません。商品の見せ方やコンテンツの配置、UI・UXの充実など、徹底したユーザー目線でユーザーのストレスを排除したECサイト制作が必須です。

 

②SNSでの発信強化

年々SNSを利用するユーザーは増えており、SNSでの発信強化も避けらない施策の一つです。総務省統計局のデータによると、特にアパレル業界と親和性の高いInstagramは、10〜30代の約2人に1人が利用しています。Instagramはオリジナルハッシュタグや、スタッフによるスタイリング、店舗紹介など、様々なコンテンツを写真1枚で発信できるのでおすすめです。ユーザーが関心を持ってくれるようなコンテンツをコンスタントに発信し続けることが顧客獲得のポイントです。

 

③休眠顧客の活性化

休眠顧客に再度関心を持ってもらうことができれば、顧客母数を増やすことができます。ECサイトなどで獲得した顧客リストを使って、メールマガジンの配信や、DMを送るなど、顧客とのコミュニケーションを図るように努めましょう。

 

 

 

中国武漢を発生源とする新型コロナウイルスは、未だ有効な手立てが講じられないまま現在は第三波が襲来しているとも言われています。しばらく先行きが不透明な時期が続くと思われますが、ユーザー目線で求められていることを全力で取り組み、ウィズコロナからアフターコロナまで「選ばれるブランド」であり続けましょう!

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