天然素材”コットン”と歩むファッション史

2020.10.03

現代ファッションにおいて最も身近な存在とも言える「コットン(綿)」は、私たちのファッションにおいて最も身近な素材の一つと言えるでしょう。しかし、いつからコットン素材を使用したファッションが存在してきたのでしょうか。

 

アメリカのワークウェアの定番である「デニム」もコットンからできており、その品質と丈夫さで現在のファッションを牽引する存在とまでなりました。

今回はそんなコットンの魅力についてお届けします。

 

コットン(綿)とは

綿(コットン)の歴史は、インダス文明の頃のインドが原産国といわれています。

日本に伝わったのは、平安朝初期に、シルクロードを通って、中国から伝わったと言われているそうです。

 

綿はハイビスカスと同じような黄色い花を咲かせ、黄色い花は、やがて紅色に変わり、数日で落下した後、子房が熟し、コットンボールと呼ばれる綿の実になります。コットンボールは長い木綿繊維と、短い地毛からなっており、その長い方を紡いだものが綿糸となります。短い地毛は、溶解してキュプラなどの素材となります。

 

綿繊維は、同一種の植物から採集されますが、産地や栽培環境によって、繊維の質に違いがあります。細くて長い繊維ほど、上質とされていて、光沢があったり、柔らかな風合いを持っており、繊維の質によって、高級ドレスシャツになったり、シーツになったり、製品になる際に違いが生まれます。

様々な産地によって、コットンボールから取り出せる繊維の長さが全く違く、原産国によって、綿の品質は分けられます。

 

綿の中でも、一番高級素材と言われているのが、Sea Island Cotton(海島綿)と言われております。西インド諸島の6島で栽培されていて、英国王室や、ヨーロッパの貴族に愛用されており、映画007シリーズのジェームス・ボンドが着てたりもします。

 

ここ数年、人気が出てきたシー・アイランド・コットンですが、ブランド綿なだけに、偽物も多く出回っているとか。ちなみに、本物には、必ず絵柄の織ネームが縫い付けられているそうです。

 

コットン(綿)の性質

綿の性質は1本1本はよじれたリボン状をしています。断面は、空豆のような形をしていますが、真ん中には、ルーメンと呼ばれる穴があいていています。つぶれたストローのような形状をしています。よじれたリボン状なので、繊維同士がからまりやすいので、紡糸しやすく加工しやすいという特性があります。

 

素材の特徴は、肌ざわりが良い、水になじみやすい、保湿性に優れるなどと言われています。

「肌ざわりが良い」理由として、繊維の先端が丸いので、肌への刺激が少ないことがあります。ですので、赤ちゃんの洋服には綿素材が用いられることが多いです。

 

また「水になじみやすい」理由としては、植物が原料となっているので、水分を吸収するように、汗をいっぱい吸ってくれます。「親水性がある」って事は、「色が染まりやすい」って事に繋がります。そのため、綿素材の洋服のカラーバリエーションが豊富に存在しています。

 

「保湿性に優れる」理由に、繊維の芯が空洞なので軽く、空気の層があるので温かい空気を含んでいることが理由としてあります。。水に濡れると強いので、家庭洗濯がしやすかったり、漂白にも強かったりと便利な側面もあります。

 

取り扱いが比較的簡単なことから、一般的な洋服の文化に広まったのではないでしょうか。

あなたの家のコットン(綿)素材の洋服を見直してもいいかもしれませんね。

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