あらためて「手洗い」と「消毒」について考えてみる

2020.05.24

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風邪予防として「うがい」「手洗い」が有効であるというのは、子供の頃から教えられているという人も多いのではないだろうか。また、最近では”ワンタッチアルコール消毒”や手をかざすだけで自動で消毒液が吹きかけられる機器が様々な場所に設置されていたりする。

 

この今まででは何でもない行為が、重要な行いとなる。多くの人の間接的接触のある場所では尚更、手洗いや消毒が必要となるだろう。それは、接客業に従事する販売員も例外ではない。

 

あらためて考える手洗い

手洗いは目的別に3つの種類があると言われています。「日常的手洗い」「衛生的手洗い」「手術時手洗い」の3つです。

 

「日常的手洗い」は食事の前やトイレ後など、日常の生活などで行われる手洗いのことを言います。よくある手洗い方法としては、水道水と石鹸または水道水のみにて行われています。

続いて、「衛生的手洗い」は病院において診療の前後に行われている、「アルコール消毒」や「石鹸と水道水による手洗い」を指します。

最後の、「手術時手洗い」は手術前におこなわれる最も水準の高い手洗いであり、アルコール手指消毒液を用いた手洗いが行われています。これは医療現場で行われているもので、一般生活で行われるケースは少ないかと思います。

 

これまでの日常生活では「日常的手洗い」が行われていましたが、これは手や指に多少の菌が残っていても「重大な感染症を引き起こすことがない」という前提の手洗いでした。そのため、手洗いでは水道水のみが用いられていたり、手洗いの後にはハンカチやタオルを用いて手を拭っていたりしていました。ハンカチは1日一枚の使用頻度のことが多く、同じハンカチが何回も使用されるため、手洗いで微生物が洗い流されたとしても、ハンカチに付着している菌で手指を再び汚染させてしまいます。

また、ハンカチはハンドバックやポケットに保存されていることから、それらの内部の汚れなどがハンカチに付着している可能性もあります。そのため、手洗いのあとは、ペーパータオルやハンドドライヤーなどによって手指を乾燥させることが良いと考えられます。最近では、濡れたままの手指には菌が付着しやすいということから、ハンドドライヤーが使用できないという問題も上がっています。

 

今後は、日常生活で行われている手洗いにプラスして、アルコール消毒を日常的に行う必要がありそうです。

 

アルコール消毒による手指消毒

アルコールは石鹸と流水の手洗いよりも殺菌力が強いとされています。

ある研究によると総合病院に勤務する看護師の29%は手に約3,800個の黄色ブドウ球菌を保有しており、皮膚病患者の病棟に勤務する看護師の78%の手には約1,430万個もの微生物がみられました。衛生環境の行き届いた医療現場においても、医師保菌者の21%および看護師保菌者の5%がその手に1,000個以上の微生物を付着させていることを明らかにした研究もあります。このように医療従事者の手指には極めて多くの病原体が付着しているにも関わらず、普通石鹸と流水で手を15秒間洗っても皮膚の細菌数は1/4~1/12にしか減少しません。30秒間でも1/63~1/630の減少です。一方、アルコール手指消毒液は30秒後で手指の細菌数を約3,000分1に減少させ、1分後には10,000~100,000分の1まで減少させることができるのです。つまりは、非常に強い除菌力を持つということです。

 

 アルコールによる消毒は手指衛生に必要な時間を短縮できます。

手洗いを推進するために取り組まなければならない要因の一つに、手を清潔にするのに要する時間の短縮があります。手洗いを行うのに要する時間と、アルコール手指消毒に要する時間が違うのは誰でもわかることでしょう。短い時間での手指衛生を実現するのがアルコール手指消毒液と言えます。

 

アルコールは手指を迅速に乾燥させます。

濡れたままの手や水分のふき取りが不十分な手には菌が付着しやすいといえます。アルコール手指消毒液を使用すれば、アルコールは迅速に手を乾燥させるので、手指が濡れたままとはなりません。この点からもアルコール手指消毒液が推奨されています。

 

 

今まで、日常生活の中で、手や指の衛生を保つ方法について深く考えてこなかった。。。そんな方も多いのではないでしょうか。これを参考にあらためて「手洗い」と「消毒」について考えてみてはいかがでしょうか。

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